日々のこと1」カテゴリーアーカイブ

相談員研修の講師

年に何度か相談員を養成する研修の講師としてご依頼を受けています。
フェミカン神戸でも隔年で電話相談員養成講座を実施しており、
これまでの内容は、前半に理論編、後半は事例検討やロールプレイを中心とした実践編です。
こうした取り組みをしていることも反映されています。

この度は、DVなどの事情でひとり親(主に女性)になった方からの相談を受けるための相談員研修に行ってきました。
研修の時間が限られていたため、
前半は相談員に必要な基本的なスキル
‐中でも「質問」「要約」を意識したロールプレイに取り組んでもらいました。
相手の心情を推し量りながらも、今困っていることや気持ちや意志、支援に必要な情報を聴き取るトレーニングとも言えます。
時には踏み込んで聴き取る必要がある場合や
相手の気持ちに寄り添うだけでも十分な場合など、
ケースバイケースの対応が求められます。
参加された皆さんはスキルアップ研修ということもあり、積極的に取り組んでいらっしゃいました☺

そのうえで後半は
「社会に根強くあるジェンダー規範の影響で、
女性だからこそ、母親だからこそ抱えやすい悩みや問題」
を読み取る視点をもっていただけるように働きかけました。

今後も、相談を受ける方のスキルアップ、ジェンダーの視点に立つ取組の広がり、等
間接的な支援の場でもお役にたてるよう、私たちも研鑽を続けたいと思います💫

2018年度総会&設立20周年記念パーティー

各地で続く地震で気持ちも落ち着きませんが、
皆様ご無事でいらっしゃいますでしょうか?

すこし明るい話題のご報告を書きたいと思います。

🎊フェミカン神戸は今年設立20周年です🎊

6月10日に2018年度通常総会と設立20周年の行事を催しました。

湊川神社で今後も平穏無事に業務が遂行できますように…とご祈祷🙌🙌
総会で会員の皆さまに報告と計画をご承認いただき、
記念パーティー
と、充実し、心に残る1日でした。

これまで20年間の活動をまとめた記念冊子を発行し、
記念パーティーは、スタッフみんなで企画や飾り付けなどをしました🎈🎈
そしてなにより、たくさんの方にお越しいただき、あたたかい空間で
これまでとこれからを共に❤感じることができました。

🎼グランドハープ奏者の佐々木美香さんには福井よりお越しいただき、
心のこもった美しい音色と、お話に深く癒されました🎼

関わってくださった皆様のお心遣いが、ありがたく身に沁みます。
今後も、フェミニストカウンセリング神戸をよろしくお願いいたします。

フェミニストカウンセリング学会全国大会in福岡

今年の日本フェミニストカウンセリング学会全国大会は福岡で開催されました。

シンポジウムのテーマは、「ジェンダーと暴力」
フェミカンにとって直球のテーマでした。

ジェンダー規範のもと、過去から現在まで続く女性への暴力、搾取について
様々な角度から忌憚のないお話を聞くことができました。
シンポジストの3名、北原さん、富永さん、椹木さんの言葉をお借りしながら少しご紹介します。

性産業への従事を「自己決定・自己責任」として選択すること、と、その中で起きる暴力。
性別役割分業という暴力。
こうした「構造的な暴力」に対し、フェミニズムはどのように関わってきたのか、
そしてこれから、次世代にどのように関わり、つなげればいいのでしょうか?
今日、特に若い世代に対するフェミニズムの支援自体、
「違法」か「合法」か、
「正当」か「不当」か
の二項対立ではどうにもならないところに来ているのが現状かもしれません。

しかし、
職業、パートナー、家族の形…どのような選択肢を選んだとしても、
その場で暴力を受けてもいいということはありません。
また、そこに権力構造や暴力があるということは、加害者がいるということです。
加害者がその罪を問われないまま、
「あなたが選んだのでしょう」などと被害者の自己決定(?)や責任(?)が問われてしまうことも問題です。

また、日々メディアでも性暴力やセクハラ等が明るみになっていますが、
告発された加害者が
「(自分は加害行為をしたという認識がないが)相手が被害に遭ったというのだから、
〇〇(辞任、謝罪、、、)します」
という場面をとても頻繁に見聞きします。
しかし、この言葉に加害者の意志はあるのでしょうか?
被害者の側に立つフェミニズムの言葉が、うまく(悪い意味で)利用されています。

このように、以前とは姿かたちを変え、構造的暴力は温存されていますが、
そのなかでフェミニズムはジェンダーや性暴力、そして権力に対してセンシティブであり続け、
その視点から社会のチェック機構としての役割も考えられます。

女性も、男性も、
ジェンダーという構造的な暴力のない社会でこそ、安心して自己決定権を行使することができます。

そのような社会に近づくよう、先達・同輩の想いとともにこれからも活動ができればいいな
と感じたシンポジウムでした。

#MeToo 神戸

「財務大臣の発言に、全国から抗議します!
財務省前で抗議行動を行います。
首都圏近郊の方は、ぜひ、財務省前へ。
全国で同じ思いを持つ皆さん、
同じ時刻(19時)に、日本中の街角で、
一斉にカウントダウンして、プラカードを掲げませんか? 」

この呼びかけに応えて、先日5月7日、三宮マルイ前にて有志が立ちました。

私たちが何をしても、何を言っても、価値観は変わらないかもしれない😢
本当は、すべての人がこころの底から「性暴力を、セカンドハラスメントを許さない」と強く思う世の中になって欲しい。だけど、人のこころは変わりにくいところがある。

だからこそ、だれもが安心して暮らせるために「性暴力を、セカンドハラスメントを許さない」という法律を作る必要があります❗❗

性暴力禁止法をつくろうネットワークは、そのために、
10年前から日本でも「#ME TOO」の思いで活動しています。
フェミカン神戸もその活動を応援しています!

女性支援地域連携フォーラム 女性自立支援法(仮称)制定に向けて

1か月前のことですが、、、
1月20日(土) 標記フォーラムに参加しましたので、内容と感想をご報告します。
神戸市男女共同参画センターあすてっぷKOBEのセミナー室は200名を超す参加者で溢れていました。
フォーラムが始まるまでスクリーンにはダンス映像が流れ、国会、県会、市会議員や弁護士等々、高名な方の顔も多数見受けられます。

このフォーラムは今の時代に見合った、女性を支援につなげるための新法-女性自立支援法(仮称)-
の制定に向けて開催されたものです。

全国婦人保護施設等連絡協議会(全婦連、横田千代子会長)は、
婦人保護施設の根拠法である売春防止法は公布からすでに62年も経つため
昨年7月福島県でのシンポジウムを皮切りにキャラバンを組み、
新法の必要性を説くために、今回、兵庫県で2回目の開催となりました。

売春防止法第4章「保護更生」に位置付けられた婦人保護事業には「収容」「指導」といった文言が残ります。また婦人保護施設は社会の風紀を乱す「転落女性」を処分する施設と見られてきました。
新法では売春した女性を「要保護女子」という保護の客体、ではなく、
権利の主体とすることを柱とし、自立に向けて切れ目なく支援できる体制を目指します。

行政の責務も明確でないことから周知は進まず、
婦人保護施設の入所者は定員を大きく下回り、施設の廃止も相次いでいます。
かといって、支援を要する女性がいない訳ではありません。
むしろ、生きにくさは見えにくい形で広がっています。

「もっと早く支援につなげたい」

全婦連が新法を求める背景にあるのは
「婦人保護事業の実態と、支援を必要とする女性たちとの距離を縮めなければ」という思いです。

性的虐待、性暴力、DV被害など「女性への暴力」が後を絶たないことは相談現場で日々痛感させられます。
しかし女性の活躍を推進しても、女性の自立を後押しするための法律はありません。
どこにも居場所がない、頼る人がいない女性の多くは性産業しか行き先がなくなり、
さらに被害を重ねることにもなりえます。
そこから抜け出すことは困難であり、潜在化した女性たちの実態は社会から見えなくなってしまいます。

女性が人生を自らの手に取り戻すために、多面的に自立をうながしていくために、
女性自立支援法が求められています。

あけましておめでとうございます

皆様どのようなお正月をお過ごしだったでしょうか?

今年、フェミカン神戸は任意団体時代を含め、設立20周年を迎えます✨
多くの方との出会いや支えによりここまで続けられたことを、深く感謝しております。

男女参画社会基本法やDV防止法の制定など、
女性施策の変化とともに歩んだ20年でもありました。

今後も、誰もが安心し自分らしく生きることができる社会づくりに向け、
さらなる活動を続けてまいります。
どうぞお力添えのほど、よろしくお願いいたします。

皆様にとっても、ご健康でご活躍される一年となりますようお祈り申し上げます。

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※2018/1/9~1/17 は事務所内改装工事のため、休業いたします。電話(078-360-6211もつながりません)また、その間のカウンセリング、電話相談(月曜13~16時)もお休みいたします。ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

”フェミ”って…(講座のご紹介)

 

突然ですが、皆さんは「フェミニスト」と聞いてどのような印象を持たれるでしょうか❓
ご自身のことをどのくらい「フェミニストだ」って思われますか❓
周囲の人に自分のことをどんなふうに「フェミニストだ」って伝えますか❓

フェミニストってどんな人なのって言えば、
一般的には
女性の権利や地位の獲得に向けた活動などの運動家
ラディカルフェミニズム
リベラルフェミニズム
ネオフェミニズム

私たち「フェミニスト」カウンセリング神戸のスタッフも、
どこかしらみんなフェミニストです。
でも、どんなフェミニストか細かく見てみると、みんなそれぞれ違いがありそうです。
表現方法や考え方にいろんな個性があっていいのだ👆と思います。
そんな意見を安全な場で発言でき、違いが認められてこそ、フェミ(^^)

その中で、共通する問題意識があり
「それって男女差別が根っこにある考え方だよね」
「そんなふうに(社会に)決めつけられると、つらいよね」
「どうやったら変えていけるんだろう」…などと
集まることで確認し、共有し、共感し、知恵を出し合えます。

2015年3月に、女優のエマワトソン(映画ハリーポッターでハーマイオニーを演じていた方) が国連で行ったスピーチの内容がメディアでも大きく取り上げられました。
以前にもブログで取り上げましたが、もう一度ご紹介します(^^)

フェミニズムは“女性だけ”のための運動ではなくて、
男女平等や個人の自由の実現を支持する
(性別に関わらず)全ての人の運動、考え方。
「自分が」、「今」、何かをすることで、世界を変えることができる。

これは、どちらかというとリベラルなネオフェミニズムの立場だと思いますが、
集団レベルでも、個人レベルでも、
あなたの中にあるフェミな部分は、今どんな感じでしょうか?
時とともに変化してきているでしょうか?変わらない部分はあるのでしょうか?

もしご興味があれば、12/3(日)名古屋一緒に考えてみませんか?
「今、フェミな女がカッコイイ」と題され、
フェミとして力強いメッセージを発信中の北原みのりさんの講座と、
女性の相談支援現場に長年携わるフェミニストカウンセラー具ゆりさんとの対談
が開催されます

講座の詳細、お申込みは 日本フェミニストカウンセリング学会HPへ。

DV防止キャンペーン2017

11/12~25は神戸市によるDV防止キャンペーンです。

三宮の一角で、須磨区のマスコットキャラクター「すまぼう」も一緒に
DVの相談先が書かれたバンドエイドと、
市民ボランティアの方による手作りのリボンバッジをお配りしました😃

この日のすまぼうは、頭(?)にパープルリボンをつけています!

受け取ってくださった方、今すぐに相談することはないかもしれませんが、
自分や、身近な人が困っているとき、
相談する場所があるんだよ、と思い出してもらえると嬉しいです。

神戸市のキャンペーンが引き続き行われています。
 イオンの2店舗でのむらさき屋
市内施設のライトアップ
リボンや紫の小物を身に着けたり、講座に参加してみたり、、
自分らしいあり方でキャンペーンに参加していただけることを願っています!

 

5/27,28 日本フェミニストカウンセリング学会全国大会 in仙台

行ってきました!

シンポジウム「被災地支援に活かされたジェンダーの視点 ~6年を過ぎて振り返る~」
では、東日本大震災の被災地岩手、仙台、郡山で女性の支援を行った(行っている)人たちと
阪神淡路大震災を体験したフェミカン神戸のスタッフ、それぞれがそれぞれの立場から発言し意見交換した。

私にとって、阪神淡路大震災時に神戸の女性団体の発信にものすごいバッシングがあったことや、自分の個人的な震災体験や感情がどうしてもむくむくと思い出されて動揺し、20年以上たっていてもこうなる自分に驚いたり、「トラウマ」について考えたりしていろいろ落ち着かない時間だった。

しかし、当時と比べれば、東日本大震災ではいち早く様々な個人や団体が、避難所のあり方や女性への暴力についてジェンダーの視点から注意喚起をしたり、女性の雇用の創出のために助成金利用して女性支援事業を生み出したり、昨年の熊本震災では、直後に行政から女性の立場にたった避難所運営についての通達が行われていたことなどを知り、やっぱり少しずつでも社会は変わっているし、変えたのはたくさんの女性たちなんだと思うと、これからの社会についても少しは希望を感じられて勇気づけられた。郡山のシンポジストが語った、はじめは子育て中の女性の孤立感を軽減するためにと準備していた自己尊重トレーニングに触れたことで、これは自分のことなんだと涙が止まらなかったという話には自分も体験したフェミニストカウンセリングの原点を見る思いで、胸が熱くなった。

シンポジストたちの姿をみて、自分には少し苦手なことだけれど、気付いたこと大切だと思うことを社会に届ける工夫をあきらめない大切さを自分に言い聞かせた。そして、直接には知らないけれど、見たこと聞いたこと考えたこと知ったことを発信したひとたち、受け止めたひとたち、そして繋いでいった人たちの存在を考えると、孤独じゃないなあと思う。

忙しいし、遠いし、行くのを迷っていたけど、やっぱり行ってよかった。私がしているささやかな毎日のことも、おんなたちの歴史を作る小さいけれど大切なピースになっていくといいな。

セクハラ裁判を傍聴

2014年6月、神戸市に神戸本社をおくブライダル映像演出・写真撮影、子ども写真館などを手がける会社の社長と、親会社の社長が「研修」と称して京都の会員制ホテルに女性社員を宿泊させ、往路の車中から女性社員に飲酒させ続けた末、女性社員に対する重大なセクハラ(準強制わいせつ)がありました。
この後、被害女性2人は精神的に失調をきたし、以降就労不能となりました。
明らかな女性に対する性暴力であり、労働権の侵害、重大な人権侵害です。

労働問題の相談に応じている労働組合「なかまユニオン」は、両社に対して団体交渉を申し入れ、真摯に事実を認め謝罪すること、再発防止策を取ること等を求めてきました。しかし、両社はセクハラの事実を認めようとせず、逆に債務の不存在の確認と、社前行動や抗議ファックスを名誉毀損として、200万円の損害賠償を被害女性2名となかまユニオンに求めてきました。

しかし再三の和解交渉が決裂し、5月17日、神戸地裁で被害女性2人となかまユニオン委員長、そして加害社長2人への証人尋問がありました。
法廷には入りきれないほどの傍聴人が詰めかけ、
被害女性には声ならぬエールを、加害社長には無言の圧力をかけ続けました。
人前で自分が被った性暴力の事実を話す精神的負担は計り知れません。
それでも「許せない」思いで二人は事実を話されました。

それに対し社長二人は矛盾だらけの陳述をし、傍聴人からは思わず失笑やため息がもれていました。
お金や地位があるからと言って、何をしてもいいわけではない、
こんな当たり前のことがわからないなんて…、悲しくなるほどの憤りを感じました。

男女雇用機会均等法でセクハラが明記されて20年になりますが、こうした被害は後をたちません😢😢
今回の加害者である親会社は全国に20数ヵ所の直営結婚式場やレストランを持つ一部上場のブライダル企業で、女性社員も多く、「女性が活躍している優良企業」と評価されているそうです😢

このように明るみに出ることは氷山の一角です。
声を上げられない被害者が今もたくさんいます。
社会が真実を見極め、厳正な処分・対応がなされること、セクハラ被害が繰り返されないことを祈ります。