日々のこと」カテゴリーアーカイブ

年末年始のお知らせ

早いもので、今年も年の瀬になりました。

フェミカン神戸の事務所業務は12/26(土)~1/3(日)までお休みの予定です。

今年は寒暖の差がはげしいので、体調を崩しがちの方も多いようです。
年末年始は日常とは生活のペースが変わる方も多いことと思います。
ゆっくりされる方、忙しくされる方、、、

私自身、自分をいたわりつつ、年末年始を過ごしたいと思っています。
と、言うのは簡単でも、実行するのはいつも至難の業ですが…今年こそ(^_^;)

皆様もどうかご自愛ください。

本年も一年間ありがとうございました。

二次被害を防ぐために(性暴力被害者支援センター・ひょうご出前講座)

フェミカン神戸が協力団体でもある、性暴力被害者支援センター・ひょうご(以下支援センター)から、
今年もスタッフの方が出前講座に来てくださいました(^^)
今年は「二次被害を与えないために」と題し、
支援センターの活動を通じて見えることを、さらにより良い支援につなげるためにされている取り組みやその現状を伺いました。

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「二次被害」とは、相談したり、訴えたりした相手や機関に責められたり、傷つけられたりすることです。
もちろん、支援者が故意に加害的な言動をすることはあってはいけません。
たとえば性暴力被害者支援においてはいわゆる強姦神話、「露出の多い服を着ているからレイプされても仕方ない」「あなたにも隙があった」「いつまでも引きずらないで」…などが社会に蔓延していることが被害当事者の社会生活において二次被害をもたらす危険もあります。
こうした頭で理解でき、啓発などを通して防げる二次被害があり、それらを理解して支援にあたることはとても大事なことφ(..)
しかし、これら一般的な二次被害といわれる事柄を理解したうえでも、
支援者が良かれと思ってしたことであったり、支援者自身も気づいていない言動で
被害当事者の方を再度傷つけてしまい、
無力化を招いたり支援が途切れる結果となることもあります。
そういう意味で、二次被害の防止は「支援」(性暴力被害に限らず)をするにあたり
もっとも大切な部分だと思います。

では「二次被害を与えないために」どうすればいいのか、、、
支援センターでの具体的な取り組みを伺いながら、
被害当事者、その方自身を理解しようと努力し続けること。
支援者が自分自身を理解しようと努力し続けること。
頭レベルで、五感レベルでのこうした理解を大切に支援されている姿に感銘を受けました。

支援センターのリーフレットにも書かれていますが「回復できる環境」ってシンプルだけど難しい。
二次被害について心に留めおきながら、
フェミカン神戸や支援センターが
被害にあわれた方の「回復できる環境」の一部であれたらいいな、
そしてそんな環境が当たり前の社会になればいいな、と思います。

〇2014.12の支援センター出前講座の記事はこちら

ジェンダーギャップ指数から思うこと

先月、世界経済フォーラム(WEF)の発表したジェンダーギャップ指数。
日本は101位(世界145か国中)。

ジェンダーギャップ指数は次の①~④の4項目で
それぞれ性差の少なさを数値化し、総合したものです。
①政治参加 ②職場進出 ③教育 ④健康度合
簡単に言うと
①は、国会議員数、閣僚の数など。男性の方がまだまだ多いです。
②は、労働力、賃金、専門職や管理職の数。これも男性の方が多い(高い)です。
③は、識字率や就学率。日本では男性の方が若干大学進学率が高く、他の国が完全に近く格差を解消している中では、この若干の差が大きく影響しているようです。
ちなみに、日本の大学進学率は約50%、先進諸国に比べると高いとは言えません。(トップのオーストラリアは進学率が96%!)出典:OECD「Education at a Glance 2012」
④は、出生数、平均寿命です。日本は長寿大国ですが、男女差が約6歳。こちらは女性の方が長いです。

おもてに出てくる数字だけを見て、良い/悪い、との安易な議論はできませんが、
現状として、私たち個人の生活レベルで容易に感じるギャップも多くあります。

そうしたギャップが、力関係(社会的弱者)を生むこともあり、
生きづらさやしんどさを感じる人が増える一因でもあります。
フェミニズムで言う『パーソナル・イズ・ポリティカル』(※)

原因が明確な場合も、
わかりにくい形で生きづらさやしんどさにつながる場合も、あります。
そのような時に、私たちフェミカン神戸が
フェミカンの基本理念である『パーソナル・イズ・ポリティカル』も持って、
皆さんと一緒に考えることができる場であればいいな、と思っています。
そして、個人の生きづらさの解消が男女格差の解消へと還元される、
そんな活動ができる場でありたいと思います。

※『パーソナル・イズ・ポリティカル』:個人的、私事に見えることに社会全体の力関係や社会の制度が集約されて表れていること

☆パープルライトアップ☆

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ポートタワーとモザイクのライトアップです☆
きれいですね(*^_^*)

神戸市が毎年この時期に開催されている
「DV防止キャンペーン~女性に対する暴力をなくす運動~」の一環で、
11/12の一日だけですが、
シンボルカラーのパープルにライトアップされていました!

普段意識しないことをちょっと意識できるきっかけ。
意識したら、何かが変わる、と信じて(^^)!

今回のDV防止キャンペーンだけでなく、
毎日の生活でも、
そんな変化のきっかけとなる種が
いろいろなところに埋まっているのかもしれないですね❤❤

性暴力被害者支援について考えてみませんか?

性暴力被害者支援センター・ひょうごから公開講座の案内が届きました。
フェミカン神戸は、支援センター・ひょうごの中長期支援に関する協力団体・賛助団体です。
このブログを見てくださっている皆さんにも性暴力被害と支援の現状を知っていただき、
そして一緒に考えていただけると嬉しいな☆と思い、ご紹介します。

今回の講座は、支援センター・ひょうごの活動報告と
サバイバーとして発信している小林美佳さんをお招きし、
「当事者と支援者の境界」をテーマに性暴力被害者の支援における当事者と支援者の関係、
そして性暴力被害者を支援するということについて考える内容だそうです。

9月27日(日)午後1時受付 午後1時半開会
場所は尼崎市女性センター・トレピエにて。
参加費は無料。事前申し込み不要。

詳細は主催者HPをご覧ください。

京都にも性暴力被害者のためのセンターができます

来週8月10日にいよいよ
京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター
京都SARA(きょうとさら)が開設されます!!
(※SARAは、Sexual Assault + Recovery Associate「性暴力被害と回復する仲間たち」の意味)

相談時間:10時~20時(土日、祝休日、年末年始も実施)
相談電話:075-222-7711

京都府が設置し、私たちフェミカン神戸とともにフェミニストカウンセリングを行っているウィメンズカウンセリング京都が委託を受け運営されることになりました(^.^)

性暴力被害にあわれた方が安心して相談できる場所がまた一つ増えたことを
とてもうれしく、そして心強く感じています❤

そして、開設記念イベントも開かれるそうなので、ご紹介します。
◆京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター設立記念イベント
~性被害者の思いを声に~
◆8月8日(土)午後1時半から4時半
◆同志社大学ハーディーホール(同大学室町キャンパス、寒梅館地下1階)
◆「PANSAKU」の早川恵子さんのトークライブ、警察音楽隊のミニコンサート
◆参加無料、申し込み不要
詳細は下記のサイトもご参照ください。
(ウィメンズカウンセリング京都のブログです)
http://wcknews.exblog.jp/24320174/

日本FC学会基礎講座に参加しました

今年も7月の3連休に日本フェミニストカウンセリング学会の基礎講座が開催されました。(@金沢)
テーマは「性暴力被害からの回復とフェミニストカウンセリング」

DVや性暴力など「女性に対する暴力」被害からの回復に欠かせない
フェミニストカウンセリングとアドヴォケイト、とはどういったものか
講義を聴いて、グループで話し合いをしました。

同じ女性として、地続き感覚があるのに
女性同士で対立させられている(>_<)
「水平の暴力」
という言葉が多くの方に響いていました。

また、性暴力被害者をサポートする医療現場の現状を産婦人科医の種部先生、
裁判の場でいかに性暴力被害者を擁護していくのかを弁護士の黛先生におききし
いずれも、被害者の心のケアだけでなく、
被害者の語りをどう読み解くのかが重要で、
被害者のストーリーをフェミニストカウンセラーがともに作っていくこと
が回復に大いに役立つのだと話されました。

フォトジャーナリスト大藪順子さんの写真展も同時開催され、
大藪さんの回復への道すじやストーリーを聴くことができました。
大藪さんは加害者への手紙を出すことが
「怒り」に向き合うことであり、
被害を受けたことの意味を見出すことにつながった
と語られたのが印象的でした。

地元の参加者が約半数おられ、
来年金沢で開催される全国大会の追い風になればいいなと思いました。
下の写真は金沢で活動されている「かなざわDVサポート凪」の
ダブルリボンバッチです。
「子どもへの支援は女性への支援なくては、なしえない!」
それが今回一番強く感じたことでした。

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事務所近くのポートタワーに・・・

フェミカン神戸の事務所は神戸ポートタワーの近くにあります。
事務所に行くときに見ていると、いい感じで目線が上がり↑↑(^^)
周りの空も見渡したりして、ちょっといい気分です。
夜には、時期によってさまざまにライトアップされるので
それも楽しみにしています♪
(11月の神戸市DV防止月間にはパープルにライトアップされていました^^)

が、今日はふと見上げるとポートタワーのてっぺんに旗がある?!
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何が書いてあるのか、よく読めなかったのですが、
今日は強風なのできれいにはためいています。

調べてみるとこれは海上保安庁の行う
全国海難防止強調運動<海の事故ゼロキャンペーン>(7/16~31)
にちなんだ「海難0旗」だそうです。
確かに「海0難」と書いてあります!

これから暑くなり水遊びシーズンです。
そして今日は台風11号も接近しています。
いつも安全第一で、楽しく過ごせるといいですね。

レジリエンスの講座に参加しました

5月から6月にかけて、NPO法人レジリエンスの行う
「こころのケア講座ファシリテーター養成講座」に参加しました。
この講座は全6日間にわたり、DVなどの暴力被害者支援に必要な知識や情報を学び、
それを必要とされる方に提供できるようになるための講座です。

今回私が受講した大阪の会場には、
関西をはじめ東北、関東、四国など全国から受講者が集まり
各地の情報を交換したり、問題点を一緒に考える機会もありました。

個人的には、支援の「場」のあり方を体験的に学ぶことができ、
とても濃厚~な時間を過ごしました。

そして、こんな↓↓缶バッジも購入しました!
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わかりやすすぎる!
持ち物につけていると、電車の中などで“二度見”されることもあります(^_^;)
「なにこれ?」って思っていただけたら成功(笑)
日々の生活に“楽しく”自分たちの活動や思いを取り入れて社会に発信されている
レジリエンスの方々のセンスを自分の生活にも取り入れたいなと思います。

フェミカン神戸ではこの講座の修了者が「気づきと回復の講座」などの
講座を開催しています。
このHPからも随時情報をお伝えしていますので、是非ご参加くださいね。

2015年度の通常総会

フェミカン神戸の通常総会を6月14日(日)に行いました。
2014年度の事業ならびに会計収支の報告をし、今年度の事業計画、予算案を提示しました。
出席いただいた会員の方からいくつか質問を受けるなど、
皆さんが私たちの活動を暖かく見守ってくださっていることを再確認しました。
フェミカン神戸は私たち’スタッフ’だけではなく、
後ろには心強い’応援団’がついてくださっている❤❤
という安心感をもちました(^.^)

そして毎年、総会に続いて行われる懇親会。
今回はある会員の方から、専門的なお仕事を通して見えてくる今の社会の様相や問題、危惧…
また忙しい日々を乗り切るためにも必要な、
最近“はまっている”ストレス解消法をお話しいただきました。
それを皮切りに出席者の皆さんの近況報告もお聴きしました。
お互い日頃は忙しく過ごしているため、
なかなかお聴きできない皆さんの活動状況や、
“はまっている”ことも含めて話していただき、
とても有意義で楽しい懇親会となりました(^^♪

ご出席いただいた会員の皆さん、本当にありがとうございました☆
これからもあたたかく、時にきびしく、応援してください。