講座・セミナー」カテゴリーアーカイブ

【報告】パーキンソン病相談員のための講習会1

認定NPO法人てんびんさんが開催している、パーキンソン病相談。
より良い相談にできるよう、相談を受けておられる相談員さんのための研修をご依頼いただきました。

「てんびん」という名称の由来は
「当事者・家族・支援者が対等な存在」という意味だそうです 💖
”パーキンソン病相談”と伺って、フェミニストカウンセリングとは一見異なる分野のようで、
ご依頼をいただいた当初は正直戸惑ったのですが、実は共通する考え方がたくさんあって、
打合せの時から共鳴が鳴り響いて、嬉しい驚きでした😊

そして当日、皆さんにお会いして、お互いに率直なお話ををしながら場を共有するうちに
不安はどんどん減っていきました。
私自身が病気や障害に対する”知らなさ”からくる「不安や壁」を作っていたことにも気が付きました。

研修では、上野千鶴子さんの
「フェミニズムは」「弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。」
(上野千鶴子 平成31年度東京大学学部入学式 祝辞より一部抜粋)
という言葉ご紹介し、
「フェミニズム」や「当事者主権」の考えに基づき私たちが行ってきた支援が、
パーキンソン病相談においてもお役に立てる可能性を探りながらお話を進めました。

また、今回は相談員の「ありよう」という視点でワークを行いました。
相談員がどのような「ありよう」で相談者とお出会いするのかによって、どんな違いがあるかを観察しました。
・相談者の中で自然に解決に向かう
・相談員が広い視点を持つことができ、プレッシャーが減らせる
・相談員が「今の自分でいい」と自分を肯定できる
・・・
そんなありようを体験することができたことも発表してくださいました。

相談員の皆さん自身もパーキンソン病当事者で、体調や心が元気でない日も多いなか、
それでも仲間の力になりたいと活動をされていること。
また、相談のコーディネーターをされている姉妹の芯ある活動に心から敬意を感じました。

この講習会は、また次回も担当させていただく予定です。
より幅広く、細やかな学びができるような気がして、楽しみです✨

【報告】トラウマを理解したかかわり

NPO法人性暴力被害者支援センター・ひょうごさんより、
講師のご依頼を受け、
トラウマを理解したかかわりについて学びあう時間を持ちました。

”「性暴力」被害に遭うと「トラウマ」になることがある”
ということが、報道などで一般的によく知られるようになりました。
それに伴い「トラウマ(解消)に取り組みたい」という支援ニーズも増えているように感じます。

支援者にとって、トラウマの基本的な理解があることで、
安心して支援ができる場面が増えますし、
二次受傷(支援者がトラウマの影響を受けること)への対策もできます。

しかし「性暴力」や「トラウマ」という言葉は、立場やケースバイケース、おかれた文脈で狭義・広義に使われています。
まずはどのような文脈で使われているのか、どのようなニーズがあるのかを丁寧に把握する必要があると思います。

また、被害の影響やトラウマ反応はおひとりおひとり異なっていますので、
頭で理解しても、いざ支援現場でその知識を用いた支援をすることはとても難しいものです。(私も実感しています)

今回は、ポリヴェーガル理論をベースにしたトラウマについての知識をお伝えしながら、
ご自分の身体やこころを観察し、体験的に理解できるように、と内容を組み立ててみました。
被害者理解・自己理解を通じて、支援現場ではどのような関わりを提供できるかなど話し合いました。

ポリヴェーガル理論は、
トラウマ反応は神経系の正常な反応で、適応的な(役に立つ)もの。
そして、「安全(と感じること)」と「つながり」が回復を促進する、という理論です。

性暴力被害者支援センター・ひょうごさんという大事な社会資源の存在、
支援員さんひとりひとりの丁寧で優しい在り方に
「安全」と「つながり」がここにあることを感じた時間でした。

【終了】共同親権を学び、支援について考える講座

ひょうごDV被害者支援連絡会(略HYVIS:ハイビス)の講座のご紹介

日時  2025年2月9日(日)13:30~15:30
講師  鄭 聖愛(ちょん そんえ)弁護士 (神戸はるか法律事務所)
会場  神戸市男女共同参画センターあすてっぷKOBE 2Fセミナー室3
定員  30名
対象  女性のみ
参加費 無料

「共同親権」を導入する民法の改正案が、2024年5月に可決・成立し、2年以内に施行される見通しです。
DV被害者を支援するうえで、「共同親権」の内容や予想される問題点を学び、
被害者の安全を守るためにできることを検討し、より良い支援について考えます。

詳細・お申込みはこちらのリンクより
HYVISホームページ

【終了】2025.2.28@姫路 知ってよかった!と思えるDVの基礎知識

DVのことを警察で相談したり、通報することを躊躇していませんか?
被害者と加害者が同居・同棲しているときなど(避難前)も、
別居や、交際を解消した後など(避難後)も、
警察は安全な生活ができるように助言や対応をしてくれます。

とはいえ
「警察はハードルが高い」
「110番したら取り返しがつかないのでは?」など、
警察に相談することの不安は、相談の現場でよく耳にします。

警察に相談するとどうなるのか、どんな支援を受けられるのか、
長くDV被害者支援を行ってきたフェミニストカウンセラーと一緒に学びましょう。
DV被害者支援のポイントもお伝えします。

2025年2月28日(金)15:00~16:30
会場 イーグレ姫路
講師は認定フェミニストカウンセラーと、兵庫県警察本部の職員の2名です。
参加費無料(2/20までに要申込)
有料一時保育あり(2/13までに要申込)
詳細はちらし↓でご確認ください
チラシ(表)
チラシ(裏)

申込フォームはこちら
https://forms.gle/1Kvx4Q1d1H6EyB9c7

本講座のについてはこちらのページもご覧ください
【募集中】2025.2.28@姫路 知ってよかった!と思えるDVの基礎知識 | フェミニストカウンセリング神戸

【報告】2024/11/10 アクティブ・バイスタンダー

2024年度公開講座 女性への暴力を許さない連続講座No.20を開催しました。
作家のアルテイシアさんからフェミニズム・ジェンダーについて楽しく学びました。

「ジェンダー感覚は九九のようなもの。ジェンダーギャップ指数146か国中118位の日本で生まれ育つと、ジェンダー感覚はバグって当然」と言われ納得。
反面、自分の発言が知らぬ間に人を傷つけているのでは?と、振り返る機会となりました。
みんなアップデートの途中!一緒にアプデしていきましょう。

暴力を見かけたときの第三者介入の方法として「5D」

・Direct(直接介入する)
・Distract(注意をそらす)
・Delegate(助けを求める)
・Document(証拠を残す)
・Delay(後からの対応)

を学んだあと、
グループワークで「こんな場面ではどんな第三者介入ができるか」を話し合いました。
盛り上がって時間が足りなかったグループもあったようです。
アルテイシアさん、参加者の皆さん、ありがとうございました!

以下、参加者アンケートより感想をいただきました。

・アクティブ・バイスタンダーを実行していきたいと思います。介入する際にも、対立と分断に気をつけて、「ジェンダー表現あるあるNG」をチェックしていきます。印象に残ったことは、回復は被害者が自己決定権を決めるという言葉です。ありがとうございました。

・思いやりでは差別を解決できないと思ってきたので、「差別は構造だ」とおっしゃって下さり心強かったです。不安を利用して分断させる権力者のことや、自己決定の意味、憲法は公権力をしばるものなど、確認できてよかったです。気づかない人やジェンダーバイアスを使っている人にどう返したらいいか、暴力への介入のし方を知ることができてよかったです。

・言葉をたくさん知りました。インパクトのあることば“Mee too”“アクティブ・バイスタンダー”は人を動かす力があると思いました。意識改革、社会改革には教育が大切だと思います。ありがとうございました。

・個人としてできることがたくさんあることに気づけた。ただ、対集団や今の社会背景(セカンドレイプ・二次被害の多い状況)の中で、包括的性教育や今日教えてもらったようなことを伝えた時に、伝わらないモヤモヤをどうしたらよいのか?という気持ちになった。このモヤモヤが原動力になることもわかった。

アクティブ・バイスタンダー

【参加者募集・2024年11月10日開催・参加無料】
講師:アルテイシアさん アルテイシア lit.link(リットリンク)

日時:2024年11月10日(日)14:00~16:30
場所:あすてっぷKOBE(神戸市男女共同参画センター)
参加費:無料
対象:女性支援をしたい方・テーマに関心のある方
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申込リンクはこちら
https://forms.gle/w6VjWLZoXZiaCs8q9
・Googleフォームに必要事項をご記入、送信して下さい。
・送信をもってお申込みを完了します。
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DV、性暴力、虐待、いじめ、パワハラ、、、
それら暴力が目の前で起きているとき、あなたならどう行動しますか?

何とかしたいけど、
「どうやって助ければいいのか
どうやって被害者の味方になればいいのか」わからず、
結局、何も行動できなかった経験がある方も多いのではないでしょうか。

その場にいる人が”何も介入しない(傍観しているだけ)”というのは、
暴力を容認しているのと同じなのです。

これは、被害者に対して
”私たちは暴力行為を否定しない(=容認する)”
というメッセージを送ってしまいます。

そのメッセージは被害行為に加え、”二次被害”となり

被害者は
「被害を受けても仕方なかったんだ」
「加害者の行動が社会的にOKで、私が悪いんだ」
「恥ずかしい」…など
誤ったメッセージと更なる傷つきを受ける可能性があります。

講師のアルテイシアさん アルテイシア lit.link(リットリンク)
から、
暴力のある場面で第三者ができる介入について学び、
「行動のできる第三者」=「アクティブ・バイスタンダー」になりましょう!

★募集記事(リンク)も併せてご確認ください★

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申込リンクはこちら
https://forms.gle/w6VjWLZoXZiaCs8q9
・Googleフォームに必要事項をご記入、送信して下さい。
・送信をもってお申込みを完了します。
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12/10・11@明石市役所 DV被害者支援者養成講座

明石市様より運営委託を受け
12月10日(土)11日(日)の2日間、DV被害者等支援者養成講座の講師をします!

当法人は20年以上、DV被害者支援をしており、
また、カウンセリングでは、被害を受けた方と一緒に
被害の影響からの回復の過程を歩ませていただいています。

被害を受けている方は
相手に「怒ったり」、相手から「離れようとする」、よりもむしろ、
ご自分を責めたり
周囲の人は”危ない”と思っていても”私はまだ大丈夫”と思ったり、
相手のために自分が変わろう、などとされることもあります。

それはなぜなのでしょうか?
また、周りの人や支援者はどのような関りができるのでしょうか?

この講座ではこのようなこともお話ししたり、
ワークも取り入れて体験的に学んでいただける場にしたいと考えて準備しています!

2日間の講座なので、基礎的な内容から
トラウマについてや、被害者支援の制度など、より発展的な内容も予定しています。

「これから明石市で支援活動をしたい方」が対象です。
身近な方の理解ある対応は、被害を受けた方にとっては大きな力になります。
”学ぶ”という小さな支援活動から始めてみませんか?

詳細は明石市ホームページ(「明石市DV被害者等支援者養成事業」をごらんください)
https://www.city.akashi.lg.jp/community/danjyo_ka/no_violence/taisaku.html

お申込みはこちら
https://www.e-hyogo.elg-front.jp/hyogo/uketsuke/form.do?id=1694059550119

しみん基金・KOBEさんのブログにご紹介いただきました

子どもとかかわる大人のためのトラウマインフォームドケア講座
開講して半年、100名を超える方にご受講いただいています。
そして今月末までが視聴期限です💖(2023年8月末まで)
まだお申込みでない方、お見逃しなく!

この講座の開催にあたり、資金面で支援をしてくださった「しみん基金・KOBE」さんのスタッフの方が
講座の感想をブログに書いてくださいました。
↓記事はこちら↓

トラウマインフォームドケア講座を拝聴しました – しみん基金・KOBE 事務局ブログ (stylebuilt.co.jp)

💁🏻お申込みはこちらのリンクよりどうぞ

講座・講演会の実績まとめ(2022まで)

このホームページが今の形になって、もう10年近く…
情報がごちゃ混ぜになっているので、少しずつメンテナンスを始めています。
まずは、講座・講演会の実績をまとめてみました。

<これまでの講座・講演会の実績>

今日は2016年度から2022年度までに
当法人で講演会や学習会を開催しているものを追加。
その時々のブログ記事にリンクも貼っていますので、
フェミカン神戸を最近知ったよ!という方には、私たちの活動をもっと知って頂きたく、
ずっと前から知ってくださっている方には、その時代を感じるテーマとともに、、
もしよければご覧ください。

「講座・講演会」のページの 一番下
<これまでの講座・講演会の実績>からも見ていただけます。

動画:子どもとかかわる大人のためのトラウマインフォームドケア講座

配信中の講座「子どもとかかわる大人のための トラウマインフォームドケア講座

この講座はそれぞれの先生の専門的な視点から、
トラウマを理解した子どもや養育者へのかかわり方についてお話しいただいています。

私は普段、大人のトラウマサバイバーの方にお会いすることが多いのですが
この動画講座を見て、
立場が違うと、見え方も、関わり方もこんなに違うんだ、ということにびっくりしました。

もちろん、共通して知っておきたい知識はありますが、
支援の仕方も、みんなそれぞれでいいんだな~なんてことも感じました。

すでに多くの方がご受講くださり、受講してよかった、という声もたくさんいただいています。
色んな立場の方が、それぞれの視点をもって相手を理解し
多様なかかわりができるといいなぁと思います!

お申込みいただいたら、8月末まで何度でも見ていただけます。
全5回・3,000円(学生無料)・要申込
詳細・お申込み方法などはこちら↓↓
「子どもとかかわる大人のためのトラウマインフォームドケア講座」