2022/5/28,29は、日本フェミニストカウンセリング学会の全国大会でした!
今年もオンラインの開催でした。
1日目はシンポジウム「コロナ禍の女性の生きづらさと支援」
3人のシンポジストのお話を興味深くお聴きしました。
飯島裕子さんからはコロナ禍で追いつめられた女性たちの全体像
やそれに至る構造的な問題をお話しいただきました。
また、内閣府の設定した「地域女性活躍推進交付金」を活用し
緊急支援として実施された「つながりサポート」の活動を、
ウィメンズカウンセリング京都の周藤由美子さんと
ウィメンズカウンセリング名古屋YWCAの増井さとみさんに報告いただきました。
フェミニストカウンセリングの視点で行ったちょっとした心遣いが、
温かさを感じていただけるのだと実感しました。
周藤さんが紹介してくださった真野あやみさんの連続エッセイを紹介させていただきます。https://wan.or.jp/general/category/DID#gsc.tab=0
2日目は、ワークショップと分科会がありました。
フェミカン神戸のスタッフもワークショップを2つ企画しました!
全国各地で女性の相談を受けていらっしゃる皆さんと次のようなテーマで話し合いました。
1つ目は、支援の現場でマインドフルネスやポリヴェーガル理論をどのように取り入れるのか。
リソースの構築をどのように進めるのか、など、
現在トラウマへのアプローチで主流となっている身体感覚を使ったエクササイズやセラピーについて
学んできたことをお伝えし、参加者の皆さんとワークをして体験を共有しながら行いました。
支援者として、ご自分のために役立ち、
また、クライエントさんのために役立てることのできるツールが増えたとの感想をいただきました!
もう1つは、DV被害者支援は、どのようにアセスメント(見立て)を行うかで被害の影響を減らすことも、長引かせてしまうこともあり得ます。
官民様々な支援機関がありますが、
初期対応としてのアセスメントについて、私たちの経験をお話しし、
ロールプレイで支援者・相談者の体験をしていただきました。
支援者の皆さんは、質問をするのに躊躇したり、たくさんの不安を抱えながら、
そしてより良い支援を模索しながら支援を継続してくださっています。
支援の軸の一つに、立ち返ることのできるアセスメント基準があるといいですね。
このように、全国で孤軍奮闘しがちな支援者同士がつながり、
多くのみなさまに私たちの経験を活かせる機会があって、ありがたいな~と感じました!