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【報告】2024/5/25.26 日本フェミニストカウンセリング学会全国大会

春の富山で、日本フェミニストカウンセリング学会の全国大会が開かれました。

コロナ禍を経て、会場に参加者が集い、語り、聴き、食し…
とてもにぎやかで、エネルギッシュで、なんだか懐かしい感じもしました。

私は割と人見知りなのですが、フェミカン学会の集まりでは、
はじめてお会いする方とも、地域や年代を超えて、素直に、正直に話ができてしまいます(^^)
女性支援について。それぞれの活動。自分のこと、、話と興味は尽きません。

また、博多ウィメンズカウンセリングのスタッフの方と一緒にワークショップも担当しました。
”女性”として生活するなかで、私たちがどのような神経系のパターンを作り出し、適応してきたのか
を、参加者のかたとともに探求しました。
ジェンダーの視点を共通項として、ポリヴェーガル理論を使った理解やアプローチについて学びを得ました。

年末年始のお休みのお知らせ

神戸は急に冷え込んできました。
暖かい食べ物が恋しいですね。

さて、年末年始のお知らせです。

年内は 12月27日(水)まで
年明けは 1月5日(金)より ご対応させていただきます。

皆様、良いお年をお迎えください。

講座・講演会の実績まとめ(2022まで)

このホームページが今の形になって、もう10年近く…
情報がごちゃ混ぜになっているので、少しずつメンテナンスを始めています。
まずは、講座・講演会の実績をまとめてみました。

<これまでの講座・講演会の実績>

今日は2016年度から2022年度までに
当法人で講演会や学習会を開催しているものを追加。
その時々のブログ記事にリンクも貼っていますので、
フェミカン神戸を最近知ったよ!という方には、私たちの活動をもっと知って頂きたく、
ずっと前から知ってくださっている方には、その時代を感じるテーマとともに、、
もしよければご覧ください。

「講座・講演会」のページの 一番下
<これまでの講座・講演会の実績>からも見ていただけます。

2024年4月施行の女性支援新法

「困難な問題を抱える女性支援法」が、2022年5月に議員立法で成立。
2024年4月1日から施行されます。

これまでは1956年に制定された売春防止法を根拠法として女性への支援が行われていましたが、
67年ぶりに、実情に合った支援に向けて新法が制定されました。

コロナ禍という社会の困難な局面において、
女性が暴力被害を受けやすいこと、困窮に陥りやすいこと、など
”女性がより困難を抱えやすい立場にある”ということが浮き彫りになったことで
女性支援を強化する必要が認識されました。

では、新法の施行によって、私たちにはどのような影響があるのでしょうか?
社会や制度はどのように変わるのでしょうか?

このたび、当法人が事務局をしているひょうごDV被害者支援連絡会(略称HYVIS:ハイビス)
では、この新法を学ぶ講座を開催します。
新法制定にあたり厚生労働省の有識者会議座長を務めた戒能民江さん(お茶の水女子大学名誉教授)がお話しくださいます。

ご興味のある方、どうぞご参加ください!

2023年8月31日(木)18:30~20:30
オンライン(zoom)・参加無料

参加には申込が必要です。
HYVISのホームページで内容・申し込み方法をご確認ください。
詳細はこちら→HYVISホームページ

日本フェミニストカウンセリング学会第21回全国大会in堺に参加して

5月27・28日の両日、所属している学会の全国大会が開催された。
シンポジウムはZoomで配信もあったが、私は前泊して会場から参加した。久しぶりだった。
思い返せば、3年前、全国大会を神戸で開催することが決まり、
その1年前から会場を予約し、立て看板、演題のお花、懇親会の会場やメニュー、チラシなどなど、その日に向け準備をしていた。
それが一変してコロナ感染拡大に伴い、すべてがキャンセル。
そして1年後の2021年、オンライン開催を実施したのだ。
あの時のことが頭の中でよみがえる。

と、ドキドキしながら受付に向かうと、見慣れた人がいて「久しぶり」と声を掛け合う。
コロナ渦前の光景だ。
でも大ホールに入ると人はポツポツ。それもそのはず、Zoomからの参加者が大勢いるからだ。
神戸大会をオンラインで実施した時も、目の前のパソコン画面にはシンポジストが映し出されていた。
でも参加者の入室を確認すると、そこにはたくさんの名前があり、
こんなにたくさんの人が今ここに集まってきているんだと感動したことを思い出す。

と、また回想に浸っていると、シンポジウムが始まる。

テーマは「ギャンブル依存症、家族、ジェンダー」である。
堺大会でこのテーマを取り上げたのは、大阪IR基本構想にあるカジノの問題があるためだ。
本当に海外からお客さんが大阪に来てお金を落としてくれるの?いやいやそうではない現実がある。
そして、ギャンブル依存症者への誤解である。
意志が弱い、怠け者、うそつき、やめる気がないと周囲から見られるので、本人も自己評価は低く、なかなか支援につながりにくい。
更に、依存の背景にあるジェンダーに関わる否定的な感情を処理できずため込んでしまうから、余計快感に頼らざるを得なくなるという悪循環。
そして、その家族からの体験談は心に迫るものであった。
こういう刺激は実にすごい力がある。フェミカンならではの感覚だ。
こんなふうに頑張っている人がいるから私もと、、とエンパワメントされるのを感じた。

やっぱりリアル参加はいいなぁ。
パソコンでは見られないスタッフのさまざま動きを見ると、きっとここまで大変だったのだろうなあと、労いと感謝の気持ちが湧いてくる。

なにより会場での空気感を久しぶりに味わうと懐かしい思いがした。
声を掛けたいときに話しかけられる人がいて、見たいものを見られる
この環境をもう一度体験させていただきました。

フェミニストカウンセリング堺をはじめスタッフのみなさま、本当にありがとう。

女性の生き方を考えるブックフェア

フェミニストカウンセリング神戸の事務所がある元町界隈には、
女性が店主をつとめる個人開業の書店が多くあるのをご存じですか。

そんなお店のひとつ、1003(せんさん)さんが3/8国際女性デーに合わせ、
女性の生き方を考えるフェアを開催されています。

1003があるのは、カフェや雑貨店が並ぶ通りのビル5階。

お店に入るとまず目にとまる、ミモザの柔らかなイエロー。
通りに面した壁面は大きな窓になっているので、ゆるっと気持ちがほぐれます。
(初めてのお店に入る時ってすこ~し緊張しませんか!?)

1003で取り扱うのは、新刊・古書・リトルプレスと様々。
大型書店に並ぶ本もあれば、作り手のぬくもりが伝わる1冊もあり、何から手に取ろうかとワクワクしてしまいます。

店主の奥村さんは「82年生まれ、キム・ジヨン」がきっかけでフェミニズムに興味を持ち、選書にも力を入れ始めたのだとか。

「誰の目も声も気にせずゆっくりと読みたい本を手に取って、
自分の気持ちに触れられる。そんな場所って必要ですよね~!」と、奥村さんと想いが一致し、

フェミニストカウンセリング神戸のリーフレットもしっかり置かせていただきました。
今後、何か一緒に楽しい企画ができるかも!?

さて、私も気になっていた本と、大阪にあるナインストーリーズさんとの企画で製作されたグッズを購入。
本が数冊入る素敵なポーチは、気に入った本がカバンの中で折れたり汚れたりすることなく持ち運べそう。
グッズ購入でもらえる、1003奥村さん、ナインストーリーズかとうさんによる選書を紹介した特典ペーパーは数ページながら読み応え抜群。
女性の生き方にこんな素敵なガイドをして下さるなんて!

フェアは4/3まで。
その他お店の情報はこちらをご覧下さい。
https://1003books.tumblr.com

【講座情報】性暴力・DVに関する講座

NPO法人レジリエンスさんより、講座情報が届きました。
2022/9/23 神戸で開催予定なので、都合がつかれましたら是非、足をお運びください!

私たちフェミカン神戸は、スタッフの殆どがレジリエンスさんの
「こころのcare講座」ファシリテーター養成講座を受け、
神戸市では「サポートカフェ」
尼崎市では「気づきと回復の講座」を開催しています。

DVや心の傷つきについて、またトラウマについての情報を
☆さんに届けています。
「☆さん」とは、レジリエンスさんによって名付けられた、「被害にあったけれども回復する力のある人」と敬意をこめた呼び方です。

私たち誰もが、広い意味で☆さんであり、みんなで学び、キラキラの世界になるといいなと思います!

そんな発信をいつもされている素敵なレジリエンスさんの講座、以下にご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

9月23日祝日 午前のSAFER101(性暴力についての基礎講座」についてはこちら
https://safer101-resilience.peatix.com

9月23日祝日 午後のこころのcare講座についてはこちら
https://care-resilience-2022.peatix.com

フェミニストカウンセリング学会がありました

2022/5/28,29は、日本フェミニストカウンセリング学会の全国大会でした!

今年もオンラインの開催でした。

1日目はシンポジウム「コロナ禍の女性の生きづらさと支援」
3人のシンポジストのお話を興味深くお聴きしました。

飯島裕子さんからはコロナ禍で追いつめられた女性たちの全体像
やそれに至る構造的な問題をお話しいただきました。
また、内閣府の設定した「地域女性活躍推進交付金」を活用し
緊急支援として実施された「つながりサポート」の活動を、
ウィメンズカウンセリング京都の周藤由美子さんと
ウィメンズカウンセリング名古屋YWCAの増井さとみさんに報告いただきました。

フェミニストカウンセリングの視点で行ったちょっとした心遣いが、
温かさを感じていただけるのだと実感しました。
周藤さんが紹介してくださった真野あやみさんの連続エッセイを紹介させていただきます。https://wan.or.jp/general/category/DID#gsc.tab=0

2日目は、ワークショップと分科会がありました。
フェミカン神戸のスタッフもワークショップを2つ企画しました!

全国各地で女性の相談を受けていらっしゃる皆さんと次のようなテーマで話し合いました。
1つ目は、支援の現場でマインドフルネスやポリヴェーガル理論をどのように取り入れるのか。
リソースの構築をどのように進めるのか、など、
現在トラウマへのアプローチで主流となっている身体感覚を使ったエクササイズやセラピーについて
学んできたことをお伝えし、参加者の皆さんとワークをして体験を共有しながら行いました。
支援者として、ご自分のために役立ち、
また、クライエントさんのために役立てることのできるツールが増えたとの感想をいただきました!

もう1つは、DV被害者支援は、どのようにアセスメント(見立て)を行うかで被害の影響を減らすことも、長引かせてしまうこともあり得ます。
官民様々な支援機関がありますが、
初期対応としてのアセスメントについて、私たちの経験をお話しし、
ロールプレイで支援者・相談者の体験をしていただきました。
支援者の皆さんは、質問をするのに躊躇したり、たくさんの不安を抱えながら、
そしてより良い支援を模索しながら支援を継続してくださっています。
支援の軸の一つに、立ち返ることのできるアセスメント基準があるといいですね。

このように、全国で孤軍奮闘しがちな支援者同士がつながり、
多くのみなさまに私たちの経験を活かせる機会があって、ありがたいな~と感じました!

【報告】DV被害者支援機関や支援者に求められていること

HYVIS(略称ハイビス:ひょうごDV被害者支援連絡会)では、3月13日、
「DV被害者支援機関・支援者に求められていること
:被害者支援の経験・被害者からの声を参考に」
を開催しました。
(フェミカン神戸は、HYVISの事務局をしています)

講師はお2人。
DV被害者や子どもを支援する長年の現場経験から出発して、
当事者の経験と語りを尊重しながら、支援のあり方について研究をかさねてこられた増井⾹名⼦さんと、
自治体でのDV被害経験者の調査~施策への反映に関わってこられた経験をふまえ、
「どの自治体で暮らしても、適切な支援を受けていくには?」という問いに取り組んでおられる岩本華⼦さんです。

まず、DV被害者の経験を、
「同居」「一時避難中」というような物理的側面と、
「離別の決意」という心理的側面、
その2つの面の組み合わせで整理する「ステージモデル」を共有してくださいました。

その上で今回は、
①「加害者と同居中」のステージで、被害者が離別の決意に至るプロセスや、
②「加害者と別居(当初)、生活の再生の時期」のステージで、被害者がいかにして新しい生活を築いていくかというプロセスについて、
また①②それぞれの中でどんな支援を受け、それが本人にとってどんな経験になったのかについて、
被害者の生きるちから、強みにも着目しながら分析された結果と、
そこから考えられる支援のポイントをお話しくださいました。

ステージやストーリーを整理しながら、経験にしっくりくることばを探し、一緒に眺められる形にしてくださるお2人の講座は、
学び多く、また「まさにこうした時間を支援の中で増やしていけたら」と思えるような、とてもエンパワーされる時間でした🐸
増井さんのご研究は、ご著書『DV被害からの離脱・回復を支援する:被害者の「語り」にみる経験プロセス』
(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784623087273)にもまとめられていますので、
ご関心のあるかたはぜひ図書館リクエストなどなさってみてくださいね。

声を上げる・行動する

最近、勇気ある行動に心を動かされることが多いです💜

最初に声をあげること。
行動で自分の立場や生き方を示すこと。。。
みなさんはいかがでしょうか?

「MINAMATA」という映画を観ました。
水俣病の映画、EugeneSmithという写真家の話、ですが、それにとどまらず
小学校で習った”公害問題”の知識では全く見えてこなかったとても困難な対立が描かれており
そこに生きる人々の心情が伝わる映画で、とても心に残りました。

私たちの社会がいつも含んでいる「対立」。
その多くはお互いが「正しい」と信じる物が違う、ゆえに起きているのではないでしょうか。
「正しさ」と「正しさ」という、観念のぶつかり合い。

そのことを考えている中で、少数者の声をなかった事にしてしまう「多数決」というあり方を、
幼い頃からあたかも正しい唯一の方法かのように身につけている自分に気づきました。

最近出席した会議でどなたかが「多数決で決めましょう」と言われ、
少数派(ひとり)を自覚していた私は「言っても無駄だった」と空しさを感じたと同時に
責任が減った安堵のようなものも感じました。

結果、私とは違う意見が賛成多数で採用されたのですが、
そこに「本当にこれで良いのか」と私に聞いてくれた方がいて、その言葉にハッとさせられました。
私の少数派の意見を、もう一度みんなと同じ土俵に上げてくれたのです。

小さな出来事でしたが、上手く行動出来なくても、意見を通すことができなくても、せめて理解されることでその場に繋がり続けることができるのだと体験しました。

多数決と言えば、選挙ですね。
今回の衆議院選挙では「ジェンダー・多様性」に関する公約も争点になっています。
社会に残る慣習、作られた「正しさ」。
今まで疑われさえしなかったり、疑念を持っても大きな声にかき消されたりしたこともたくさんあります。

日常生活では、私はそうしたことを、つい置き去りにしてしまいがちなのですが、
MINAMATAの映画をきっかけに自分に問い直し、
投票に行くこととともに、改めて、一人ひととしての行動でできること、フェミカン神戸としてできること、など引き続き考えていきたいと思います。

何かを「する」ということは(「しない」という行動を選択しても)
必ずそこに変化を生み出します🌱
常にポジティブな変化を生み出せるような選択をしたいと思います。