5/27,28 日本フェミニストカウンセリング学会全国大会 in仙台

行ってきました!

シンポジウム「被災地支援に活かされたジェンダーの視点 ~6年を過ぎて振り返る~」
では、東日本大震災の被災地岩手、仙台、郡山で女性の支援を行った(行っている)人たちと
阪神淡路大震災を体験したフェミカン神戸のスタッフ、それぞれがそれぞれの立場から発言し意見交換した。

私にとって、阪神淡路大震災時に神戸の女性団体の発信にものすごいバッシングがあったことや、自分の個人的な震災体験や感情がどうしてもむくむくと思い出されて動揺し、20年以上たっていてもこうなる自分に驚いたり、「トラウマ」について考えたりしていろいろ落ち着かない時間だった。

しかし、当時と比べれば、東日本大震災ではいち早く様々な個人や団体が、避難所のあり方や女性への暴力についてジェンダーの視点から注意喚起をしたり、女性の雇用の創出のために助成金利用して女性支援事業を生み出したり、昨年の熊本震災では、直後に行政から女性の立場にたった避難所運営についての通達が行われていたことなどを知り、やっぱり少しずつでも社会は変わっているし、変えたのはたくさんの女性たちなんだと思うと、これからの社会についても少しは希望を感じられて勇気づけられた。郡山のシンポジストが語った、はじめは子育て中の女性の孤立感を軽減するためにと準備していた自己尊重トレーニングに触れたことで、これは自分のことなんだと涙が止まらなかったという話には自分も体験したフェミニストカウンセリングの原点を見る思いで、胸が熱くなった。

シンポジストたちの姿をみて、自分には少し苦手なことだけれど、気付いたこと大切だと思うことを社会に届ける工夫をあきらめない大切さを自分に言い聞かせた。そして、直接には知らないけれど、見たこと聞いたこと考えたこと知ったことを発信したひとたち、受け止めたひとたち、そして繋いでいった人たちの存在を考えると、孤独じゃないなあと思う。

忙しいし、遠いし、行くのを迷っていたけど、やっぱり行ってよかった。私がしているささやかな毎日のことも、おんなたちの歴史を作る小さいけれど大切なピースになっていくといいな。