9月16日・23日の2日間、『女性への暴力被害 支援スキルアップ講座~ジェンダー(社会的性差)の視点を軸にして~』と題して、支援者向けの講座を開催しました。
各日とも2枠、計4名の講師に来ていただき、
両日併せてのべ68名の方とともに学ぶことができました。
ありがとうございました😊😊
いずれもとても濃い内容でしたので、各回に分けてご報告します✍️
では、早速9月16日
◆DV法の施行から16年、今、現場で求められている支援とは
講師:近藤恵子さん(NPO法人 全国シェルターネット理事)
まず、DV防止法施行から16年経ち、被害者支援の現状は支援格差が広がったと、
近藤さんは指摘されました。
官民の支援格差、自治体間の支援格差、専門機関の連携格差です。
そして、さまざまな統計から、ストーカー、DV、セクハラ、性被害等、
女性への暴力の状況を読み解き、被害が過酷化し若年化が進んでいることがわかりました。
さらに、日本の自殺率の高さは、よく問題としてとりあげられるところですが、
近年の国の取り組みが奏功して減少傾向にある一方、
男女別にみると昔から女性の自殺者数はほとんど減っていないそうです!
(内閣府統計へのリンク)
男性の自殺者数が増えることで対策が講じられています。
以前、上野千鶴子さんが「問題が“脱ジェンダー化”すると、問題となる」
と言われていたことを思い出しました。
皆さんの実感は、どうでしょうか❓❔
また、国が女性に対する施策に力を入れていないことに、強い怒りをあらわし、
婦人保護事業の根拠法として機能していない売春防止法ではなく、
女性のニーズに対応できる総合的支援のために『女性自立支援法』をと、話されました。
参加された方のご感想から、
過酷な現実と、それに取組み続ける近藤さんのパワフルな姿勢に
刺激と勇気を得られた方も多かったようです💖
次回は、
◆DV被害者心理の理解と支援~被害者は、なぜ逃げないのか?~
講師:内藤みちよさん(京都府家庭支援総合センター心理判定員・臨床心理士)
のご報告をさせていただきます。