NPO法人性暴力被害者支援センター・ひょうごさんにご依頼いただき、
オンデマンド連続講座の1コマを担当させていただきました。
性暴力被害者支援を学び始める方に向けて、
・DVの仕組み
・DV被害者心理
・DVの中での性暴力
・子どもへの影響
・回復のために出来るサポート
・DV防止法、社会資源 …などをお話ししました。
様々な立場の方がたくさん受講して下さったようです。
支援者としてできること、具体的なかかわり方等
たくさんのご質問をいただき、その中に、
「DVはなぜなくならないのですか?」というご質問がありました。
この講座を聞いて、そのことを考えていただけることが、とてもうれしく思います。
そして、DVがなぜなくならないのか、というと、
社会の意識、教育、啓発、文化、加害者心理、被害者心理、、、色々な要素があるのですが、
私が今思っていることを、次のようにお答えしました。
人が二人いれば、「人として対等」ですが、
そこには必ず違いがあり、それがパワー(権力)の違いに結びつく可能性があります。
例えば、、男女、親子、教師と生徒、医者と患者、カウンセラーとクライエント、も
立場や経験や知識などの違いから、パワーの違いが生まれてきます。
状況によっては、パワーの多い方と少ない方が入れ替わることもあります。
人間関係とは、このような違いがあるものだ、と知ったうえで、
パワー(経済的、社会的、体力的等)を持つ立場にある人が、
パワーの適切な使い方や、パワーが人に及ぼす影響に対してセンシティブでないことが、
DV(のみならずいじめや差別、ハラスメント)がなくなって行かない要因の一つだと感じています。
声を上げにくい社会、あげても無視されたり、理解されない社会というのも、まだまだありますよね。
それぞれ、皆様のお立場で「DVがなくならない原因はどこにありそうか」
そこに対して私は「何が出来そうか」と考えていただければ、
きっと社会が変わっていくと思います。
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