投稿者「wmaster@fck」のアーカイブ

2015年度の通常総会

フェミカン神戸の通常総会を6月14日(日)に行いました。
2014年度の事業ならびに会計収支の報告をし、今年度の事業計画、予算案を提示しました。
出席いただいた会員の方からいくつか質問を受けるなど、
皆さんが私たちの活動を暖かく見守ってくださっていることを再確認しました。
フェミカン神戸は私たち’スタッフ’だけではなく、
後ろには心強い’応援団’がついてくださっている❤❤
という安心感をもちました(^.^)

そして毎年、総会に続いて行われる懇親会。
今回はある会員の方から、専門的なお仕事を通して見えてくる今の社会の様相や問題、危惧…
また忙しい日々を乗り切るためにも必要な、
最近“はまっている”ストレス解消法をお話しいただきました。
それを皮切りに出席者の皆さんの近況報告もお聴きしました。
お互い日頃は忙しく過ごしているため、
なかなかお聴きできない皆さんの活動状況や、
“はまっている”ことも含めて話していただき、
とても有意義で楽しい懇親会となりました(^^♪

ご出席いただいた会員の皆さん、本当にありがとうございました☆
これからもあたたかく、時にきびしく、応援してください。

日本FC学会全国大会に参加しました

5月23、24日、新緑に囲まれた京都で「日本フェミニストカウンセリング学会全国大会」がありました。
多くの会員や関心のある方々が全国から集まり、
今年も実り多い2日間となりました。

さて、シンポジウムでは
「性暴力被害者のためのワンストップ支援センターの現状と課題~ジェンダーの視点から」
と題し、大阪ひょうご、京都の各支援センターからのお話を聞くことができました。

大阪と兵庫のセンターからは、
活動の報告や相談から見えてきた性暴力被害の現状、
これから活動をスタートさせる京都からは、設立までの経緯や、
「病院拠点型」である大阪や兵庫とはちがい
関係機関が連携して支援を行う「連携型」のセンターとしての特徴
などの報告がありました。

レイプ、強制わいせつ被害の診察には時間がかかり、
時間外や深夜の受診が多いため、
病院拠点型センターの役目は大きいと感じました。
一方、連携型センターでは協力病院の確保という課題はありながら、
被害直後だけでなく継続的な心身のケアができるという点が心強いと感じました。

また、私が特に印象に残ったのは、
「性非行」としてSACHICO(性暴力救援センター大阪)へ
親や教師に連れて来られる少女たちのことです。
少女たち自身も周りの大人たちも、
性被害を受けているという認識がない、といいます。
「自分を大切にして」と声をかけても、
自分を大切にするとはどういうことなのかわからなければ、
“自分の意思で”お金を得るために性行為をしたことのどこが悪いのか、
わからない。。。
そして周りの大人は、非行少女として白眼視してさらに少女を大切にしない。
こうした少女や周りの大人たちに
‘被害者なのだ’という視点を持ってもらうことが必要です。

性暴力被害者支援には
ジェンダーの視点を持って取り組むことが不可欠だとあらためて感じました。

DVから離れ、子育てをしている方へ

DVの被害から逃れ、安全な場所を確保したあと
ご本人(母)とその子にDVの影響が出てくることがわかってきています。

たとえば、
子どもが
暴力的な行動をするようになったり
赤ちゃん返りすると…
母親は
イライラしたり
後悔したり、自信を無くしたり…します。

そんな時こそ、人とのつながりを作り、
今 自分に何ができるのかを考える機会を持ってはいかがでしょうか?

子どもの発達について学び母と子の新しい関係をつくろう
というセミナーが実施されます。(主催:神戸市)
子どもの発達やDVの影響についての講義と、
グループセラピーの体験ができるそうです。
開催日:6/28(日)13:30~15:30 @あすてっぷKOBE
要申込み・参加、一時保育無料
申込・問合せは 078-361-6977 あすてっぷKOBE

お母さんにもお子さんにもいい変化が起きるといいな、と思います。

情報提供でした☆

「ハートをつなごう授業」2015に参加してきました!

ハートをつなごう学校」は、LGBT(セクシュアル・マイノリティの総称)について知ってもらうため、そして何より、自分がLGBTかもしれないと誰にも打ち明けられず、一人で悩んでいる人に沢山の仲間がいることを知ってもらうために作られました。
 今年も「Tokyo Rainbow Pride 2015」期間中の5月5日にセクシュアリティに関する授業が開催されると聞き、東京原宿まで行ってきました。今年で3年目となりますが、今年は元WBC世界フライ級女子チャンピオンの真道(しんどう)ゴーさんの体育の授業、そしてタレントの山田邦子さんとスター混声合唱団による音楽の授業でした。
 ゴーさんは、小さい頃はいつか「男」の身体になるんだろうと思っていたそうです。でもそうはならず、その葛藤から逃れるかのようにバスケット部の練習に明け暮れた高校時代、そして「性別の不一致」のためいじめられ居場所をなくした大学時代、25歳で世界チャンピオンになるまでの壮絶なライフヒストリーを伺いました。よくぞそこまで耐え抜き、自分を信じて前向きに努力を重ねてこられたものだと感動で胸がいっぱいになりました。
 邦子さんは乳がんの手術治療を通じて、今はがん撲滅運動に取り組んでいらっしゃいます。がんという全く予期しなかった逆境に打ちひしがれるだけでなく、だからこそ友だちや仲間の有難みを身に染みて感じたと語られました。生来の巧みな話術、魅力的な人柄が伝わってきて、邦子さん作詞作曲のシンボルソング♪あなたが大切だから♪を合唱する時には会場は人の温かさでいっぱいになりました。

とても楽しく、いろんなことを考えさせられる濃厚な時間を過ごしてきました。

ゴーさん、邦子さんのブログにも掲載されていますのでご覧ください☆
真道ゴーさんのブログへはコチラ
山田邦子さんのブログへはコチラ

5/23、24は・・・京都へ!

お久しぶりの更新となりました。
雨が多くあっという間に桜の季節は終わってしまいましたが、
私は雨でしっとりした新緑も好きです❤❤

さて、今回は5月に行われる
「日本フェミニストカウンセリング学会全国大会」のご案内です。
毎年1回、全国各地で開催されるのですが、
今年は神戸からも近い、京都での開催です\(^^)/

23日に行われるシンポジウムでは
「性暴力被害者のためのワンストップセンターの現状と課題~ジェンダーの視点から」
と題し、
NPO法人性暴力救援センター・大阪SACHICO 代表 加藤治子さん(産婦人科医)
性暴力被害者支援センター・ひょうご 代表 田口奈緒さん(県立塚口病院産婦人科医)
ウィメンズカウンセリング京都 周藤由美子さん
がシンポジストとして各立場から見える現状と課題などをお話しされるそうです。
コーディネーターの福岡ともみさん(ウィメンズカウンセリング京都)とともに
フェミニストカウンセリングが性暴力被害者支援に果たす役割について
たくさんの仲間と学び合える機会になることを、私たちも楽しみにしています✎✎

また、24日には様々なテーマで分科会も行われます。

全国大会の詳細・お申込みは
日本フェミニストカウンセリング学会(TEL03-3239-5330)まで。
(申込み締切 5/8)

この機会に、フェミカンや私たちの活動に興味を持っていただければ嬉しいです❤

カムアウトからアドヴォケイト活動まで

3月14日(土)~15日(日)東京・神田で行われた、日本フェミニストカウンセリング学会 教育訓練、専門講座 当事者のナラティブ〈語り〉を聴く ~カムアウトからアドヴォケイト活動まで~ に参加してきました。

 今回の講師の方々は、被害当事者としてその問題や困難の根絶をめざし、アドヴォケイト活動を展開されているみなさまです。

母子生活支援施設や児童養護施設など社会的養護のもとで暮らした経験から、児童養護施設などで生活した人たちが気軽に集える「日向ぼっこサロン」を創設した、渡井さゆりさん。
性暴力被害者であることをカミングアウトし、メールや手紙により被害当事者との交流を続けている、小林美佳さん。
中学生のころから「渋谷ギャル」生活を送り、高校を中退。ある講師との出会いで関係性の貧困から脱出。少女から搾取しない社会を目指し「女子高生サポートセンターColabo」を立ち上げた、仁藤夢乃さん。
大学卒業後、裁判官と結婚。DV被害に遭い、出産後離婚。離婚後司法試験を受験し合格。弁護士として女性の支援をしておられる、中村久瑠美さん。

 被害からの回復の度合いはそれぞれですが、当事者として支援活動に取り組んでいる姿に感動し、応援していきたいと思いました。
 この講座から、人を支援することの意味を考え続けていきたいと思っています。講師から刺激を受け、勇気をいただいた2日間でした。

公開講座「いやされない傷」を開催しました

先日2/27(金)に、公開講座「いやされない傷~児童虐待と傷ついていく脳~」を開催しました!

参加者募集時には100件を超えるお問合せをいただき、多くの皆さんに関心を持っていただくなかでの開催となりました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
講座中にたくさんの質問をいただいたり、アンケートにも熱心なご回答をいただいて、共に学ぶ機会が持てたこと、とてもうれしく思います☆

さて、都合でご参加できなかった方もおられると思いますので
講座の内容を少しお届けしたいと思います。
長文ですが、お付き合いください(^_^;)

講師の友田明美先生(福井大学)は、虐待が脳へ及ぼすダメージを
画像解析等の手法を用いてご研究なさっています。

幼いころに虐待を受けると、成人してから大うつ病、PTSD、境界性人格障害などの精神的トラブルに罹患する人口寄与リスクは、
虐待を受けていない場合よりも50%~78%と、高い値を示すのだそうです。
また、そうした症状を発症していなくても、脳がダメージ(サイズの変化や異常な活性など)を受けている人も多いこともわかっています。
そうした脳の異常は、子どもが受けるストレスにより出る大量のストレスホルモン(コルチゾール)が引き起こしているのだそうです。

言葉の暴力(暴言)、性暴力、体罰(虐待)、面前DVなど、暴力の種類によって、脳が大きく委縮する部位が変わってきます。
たとえば、
暴言→聴覚をつかさどる部分
性暴力→視覚をつかさどる部分
体罰→感情・思考・意欲をつかさどる部分
面前DV→視覚をつかさどる部分 、知能・言語能力にも影響 
これは、脳が過酷な状況に一生懸命適応しようとしている状態だそうです。

さらに、友田先生の研究によると、
身体的な虐待を受けるよりも、
両親の暴力を目撃したりふすまの向こうで行われる暴力(暴言)の見聞きの方が
脳へのダメージが大きく
また、その影響を一番受けやすいのは11歳~13歳なのだそうです。

このように脳はダメージを受けますが、
脳には可塑性があります!!
少しでも早い時点で支援を受けることができれば、子どもの脳は急速に回復するそうです!
おとなになってからでも、回復は可能だそうです!

適切な支援につながって、回復する人が増え、
社会が子育てに困っている親や(ストレスが高じると過度の体罰をしてしまう)や、
DV被害者とその子ども達に向けた支援を充実させていくことで
虐待の世代間連鎖も減らしていくことができます。

科学とデータに基づいたお話しで、
私たち大人の対応や、社会が変わることで
子どもたちの「いやされない傷」は「いやされうる傷」に変わる、
と希望が持てました。
20150227

DVと子どもへの虐待 見えにくい子どもの被害

1月29日(木)ひょうごDV被害者支援連絡会の主催で行われた講座
「DVと子どもへの虐待 見えにくい子どもの被害」に参加してきました。

DV被害を受けた後
パートナーと「別れたい(別れよう)と思ったが別れられなかった」
と答えた女性は約半数います。
そして別れなかった理由には
「子どもがいるから、子どものことを考えたから」
と答えた人がとびぬけて多いという調査結果があります。(内閣府)

講師の井上摩耶子さん(ウィメンズカウンセリング京都代表)は
こうした調査結果を丁寧に説明しながら、
「実は子どもは両親の間に何が起きているのかよく知っている、
知らないと思っているのは親の希望的観測だ」と話されました。

また、両親がDV関係で、直接暴力も受けた中学生を
井上さんがカウンセリングされたご経験もお聞きしました。
被害に遭った子どもは、大人に対して不信感を持っていますが
井上さんが話を聴くことで大人に対する信頼感を取り戻していく、
その過程がよく理解できました。

誰かが自分の話を真剣に聴いてくれる経験、
一緒に喜び悲しみ怒ってくれる経験が
人と人をつなげ、
孤立無援感から
人への信頼感を育てていくのだ(^^)

と強く感じたひとときでした。

公開講座「いやされない傷」お申込を締切ました

2/27に予定しています公開講座の申込者数が定員に達しました。
お申込みいただいた皆様、ありがとうございました。

HPでの告知が遅くなってしまったこともあり、
締切後も続々とお申込みをいただいています。
お断りをせざるを得ず、申し訳ありません(>_<) しかし今回、多くの方々が私たちと同じテーマにご関心をお持ちであることを実感し、 積極的に関わろうとされている方が、地域に本当にたくさんおられるということがわかり、 とても嬉しいです。 限られた皆様としか講座でお会いすることはできませんが、 お断りさせていただいた皆様も同じ気持ちなんだと、 勝手ながら、すでに心強い気持ちになっています❤❤ 講座当日は会場の混雑が予想されます。 17:30ごろから受付を開始します。 余裕をもってお越しください。 そして、昨日(2/9)のNHKクローズアップ現代で、 今回の講師友田明美さんの研究室での取組が紹介されていました。 http://www.nhk.or.jp/gendai-blog/100/208996.html 既に終わってしまった情報でごめんなさい。。

DVについて学び、その子どもへの影響を考える②

当日(1/30)は冷たい雨にも拘わらず、
第1回目を上回る人数の方にご参加いただきました(^.^)

今回の内容は「育った環境・子どもへの暴力の影響」
暴力から子どもたちが受ける様々な影響に目を向けることは、
とてもしんどい作業だったことと思います。

終了後みなさんから丁寧な感想をいただきました。
今回の気づきを今後につなげていかれるとの思いが伝わり、
実施した私たちもとても勇気づけられました。
私個人的には、何事もあせらず、くさらず、あきらめず・・・だな、
という気持ちになりました。

さてさて、今日のアートは粘土細工です。
特にテーマはなく、それぞれにふわふわの紙粘土をきゅっきゅっ・・・。
ほんの10分ですが没頭できて、ちょっとしたストレス解消にもおすすめです。
紅白のかわいいのは参加者さんの作品❤(掲載許可をいただいています)
黄色い鳥はファシリテーターの作品。

201500203-1
20150203-2

 

 

 

 

最後になりましたが、この2回の講座を開催するにあたり
開催費用を助成してくださったり、広報にご尽力いただいた
「国際ゾンタ姫路ゾンタクラブ」さま。
いつも励まされる思いでとても感謝しております。

そしてこの講座に関わってくださった皆様、
どうもありがとうございました☆