講座のご報告 「#MeToo」とその後の社会

2018/7/27
青森にあるレイプクライシス・ネットワーク代表の岡田実穂さんがお話しくださいました。
日本は安心して「#MeToo」と言える社会か?との問題提起に始まり
私たちが出来ることは何かを共に考える2時間でした。

私たちは「人権」の一つとして
「性の健康や自らのセクシュアリティに関する事柄を管理し、それらについて自由かつ責任ある決定をする権利」
を有します。(北京会議「行動綱領」1995年 より)
では現実の場面で、そうした権利を理解し、行使することができているでしょうか。
あなたがどのようなセクシュアリティを持っていても、どのような仕事をしていても、何歳でも、、、です。
嫌悪や差別、スティグマ、偏見、や文化的、社会的な刷り込み、現行制度(法律など)
幾重にも重なる社会的な暴力や無理解によって、権利を行使しにくい現状があることは、
自分の経験を振り返っても、また、日々の支援の中でも認めざるを得ません。

それらを見て見ぬふりでいることは、加害を放置しているのと同じ。
勇気がいるけど、傍観者にならないこと
性被害(被害の可能性のある)現場に居合わせた時
たとえば
🌻・一人の人が一方的に怒鳴られている場面
🌻・「防犯意識が低いと被害に遭っても仕方ない」等と加害者の言い訳に、社会が加担している場面(レイプ神話)
🌻・刑法改正(強制性交等罪)は性犯罪に対して十分妥当な改正か?

自分にできることはいろんな場面にありそうです。
勇気をもって選択し行動することが
#MeTooと安心して言える社会へ繋がりますように❗

今回は特に、LGBTの性被害について、
その数の多さ、にもかかわらず、支援や理解の及ばなさ
を具体的にお話しいただく機会でもありました🌈

参加者の方のアンケートでも、多くの学びや気づきがあったとのお声が多数ありました。
岡田さんの「面倒くさいことは沢山あるけど、諦めないで、自分にできることを考えてください」とのメッセージや、
「社会を変えていこう!」という力を皆さんと共有できました。

次回の公開講座は10/25(18:30~20:30)に予定しています。
「女性の発達障害 と DV被害」がテーマです。
お楽しみに🌟