カウンセリング入門講座って何をするの?~その2

前回に引き続き、カウンセリング入門講座の内容をご紹介します。
2日目(10/7)に予定している内容は、「リプロダクティブヘルス・ライツ/LGBT」「DV」です。

皆さんにとってなじみのある言葉でしょうか?
実はどちらのテーマも女性の人権に関わりが深く、フェミニストカウンセリングには必須の内容です。
大切な権利でも、”無くて当たり前”な社会で生きていると、自分にも他人にもその権利があることさえ気づかなったり、どう主張していいのかわからなくなったりするかもしれません。
まずは、その権利の存在を確認し、自分らしく、その人らしく生きる土台を確認します。

「リプロダクティブヘルス・ライツ」とは、日本語に訳すと「性と生殖に関する健康と権利」。
特に女性のライフサイクルを通して健康の自己決定権・自由権を保障し、基本的人権として位置づける概念です。
性と生殖に関して、
いつ誰とどのような関係をもつのかといったパートナーの選択の自由や、
子どもをもつのかもたないのかといった妊娠・出産の自由、
妊娠中絶・避妊の権利・・・
など広範囲にわたっています。

リプロダクティブヘルス・ライツの視点から、女性たちはどのような時代を生きてきたのかを知る
ということは、
今の社会で女性がどのような状況におかれているのかを再確認することにつながります。

また「LGBT」とは、性的マイノリティの総称です。一人ひとり顔や性格が違うように性は多様であることを学びます。

そして「DV」とはドメスティックバイオレンスの略で、パートナーからの一方的な支配のことです。
DVはとりもなおさず人権問題です。
TV番組や映画などでも取り上げられることが増え、社会的な認識は広がってきましたが、
今でも殴ったり蹴ったりという身体的暴力だけがDVであると思い込んでいる人はたくさんいらっしゃいます。今回の入門講座ではDVの構造や特徴を理解し、被害者や子どもに及ぼす心理的影響も学びます。

これまで”男性と同じ権利”を認められてこなかった、そして今も残る女性やマイノリティに関係する人権問題を、3つの視点から学びましょう。

入門講座のご紹介、お申込みはこちらのリンクをご覧ください。

◆「入門講座って何をするの?~その1」の記事はこちら(ジェンダーワーク・フェミニストカウンセリング概論)