フェミニズムの視点を相談現場で活かす、とは??

私たちフェミニストカウンセリングでは、フェミニズムの視点を一貫して用います。
女性の抱えるしんどさや問題の理解において、フェミニズムの視点があるのとないのとでは、どのように変わってくるのでしょうか?

過去に当法人の養成講座を受け、現在相談員として活躍されている方が次のようにお話しくださいました。

「女性相談と精神科でのカウンセラーをしています。
精神科では男性のクライエントさんもおられます。
どちらの相談者も社会的弱者になりやすいという共通点があります。
女性相談を行う上で大切にしている視点は、女性の抱える問題が社会や文化の影響を受けて起きているという点です。
例えば、シングルマザーが貧困になりやすい理由として、男性よりも賃金が安い、男性に比べ正社員としての雇用が少ないことが影響しています。
また、女性は男性よりもモラハラを含め暴力を受けやすいので、傷つけられやすい立場だと言えます。
もし無力感、絶望感、自責感などで苦しんでいる女性がいたら、

「あなたに原因があるのではなく、社会や文化の中で女性が弱い立場にいることに原因があるのかもしれない」

という視点に気づいてもらえるように支援しています。
女性という同じ立場であれば、誰しもが同じ問題を抱えてしまう可能性があることを認識し、
孤立させない、ひとりではなくともに問題に取り組む仲間がいる
そいうことを知ってもらえるようなかかわりを心がけています。」

2021年9月より、女性の心理支援、対人援助者、支援者を育成するための講座を開講します!
今回はオンライン(zoom)ですので、遠方の方もご参加いただけます。

詳細はこちら→オンライン基礎講座「フェミニズムを学び、女性支援に活かす」

以前の講座の様子はこちら→2019年度カウンセリング入門講座