日々のこと」カテゴリーアーカイブ

”批判ではなく提案を‥”女性リーダー須田さん

フェミカン神戸の会員として、長くサポートしてくださっている
須田和(むつみ)さんが、雑誌『女性展望』2020.9-10月号(Vol.706)に掲載されました。

須田さんは尼崎市議として3期目の活動を精力的にされています。
須田和さんのホームページはこちらをクリック

今回の掲載記事ではコロナ禍における尼崎市の対応や課題、市長や須田さんはじめとする女性リーダーの役割や視点が書かれています。

私はこの記事を読ませていただいて、
現実を冷静に見て、”批判ではなく提案を続ける”須田さんの姿勢が現れていると感じました。
学ばせていただくところが多い、素敵な女性リーダーです🙂💗

【フェミカン神戸NOW】コロナ禍でオンラインを勉強中

コロナウイルスが流行し、集まって、顔を見て話しができる機会がほとんどなくなりましたね。
当たり前のようにできたことができなくなり、寂しい気持ちや喪失感、いろんな感情が出てきます。
とはいえ、オンラインという方法もあるので、フェミカン神戸のスタッフ間でも会議や勉強会などをオンライン会議に切り替えています。

最初は声が聞こえなかったり、接続に手間取ったり、コミュニケーションがとりにくかったり、ストレスを感じることも多かったのですが、
徐々に慣れ、最近では遅ればせながらのオンライン歓迎会も開催できました😋🥂
オンラインだと、雑談をしにくい感じがあったのですが、慣れと、雰囲気を工夫したりすることで、和やかなひと時を過ごせたように思います🙂🙂

そして、カウンセリングや講座にも活用したい、との思いで、スタッフ内での勉強会も始めました。
勉強会の最初は写真のような感じで、不安が多かったのですが、勉強会を経て、ほとんどの方がもっと使いたいという気持ちになりました👍👍

さて、コロナ禍では、トラウマや過多なストレスによって自律神経にも影響が出てきます。
この神経系の回復には “人との安全なつながり”が必要です。
しかし今は、自粛やソーシャルディスタンスにより、対面でのつながりを制限され、使える資源が乏しくなりがちです。

一方で、直接会わなくても、画面上などでつながるだけでも、神経系の共同調節が可能です。

特に、過去にトラウマ歴がある方の場合、コロナ禍ではPTSD症状の活性化も高くなります。健康状態や苦痛の大きさや、社会的孤立の度合いも影響することがわかり始めています。

※より詳しくは
COVID-19 パンデミックは、私たちの神経系へのパラドックス的な挑戦である(日本語訳)
Clinical Neuropsychiatry Porges 4.2020 日
こちら↓のサイトより論文をダウンロードしていただけます。

https://theresahanaoka.jimdofree.com/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%B9%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC/

フェミカン神戸でも、新たなツールを取り入れ、安全なつながりの場を提供できるように少しずつ体制を整えていきたいと思います。

またオンラインでの講座などを開催できるようになりましたらご連絡しますので、どうぞご参加くださいね!

【フェミカン神戸NOW】気づきと回復の講座@尼崎市

こんにちは。
今日は「フェミカン神戸のスタッフって何をやっているの?」という疑問にお答えするべく、
フェミカン神戸の活動の一つである「気づきと回復の講座@尼崎市」をご紹介したいと思います☺

この講座は、DVなど暴力被害を経験した女性が、
自分に起きたことや起きていること、今も残っている影響などをファシリテーターと一緒に丁寧に見ていきます。
「DV・トラウマを理解する」「トラウマに対応するツール」「コミュニケーション」など
12のテーマでの講義と、3回の語り合いで構成されたプログラムです。
NPO法人レジリエンス こころのcare講座 ファシリテーター養成講座終了者が実施します)
参加は各テーマ単発でもOK、12回のテーマを継続して受講されてもOKなので、ご自身のペースで参加いただけます。

先日8/25は「コミュニケーション」のテーマで講座を開催いたしました。
今回の内容の一部をご紹介しますと、
ファシリテーター2名で”尊重のない場合”と”尊重のある場合”の会話例を演じながら、
具体的に”不健全なコミュニケーション”と”健全なコミュニケーション”の違いをお伝えしました。

健全なコミュニケーションをするには、お互いに尊重された関係性であることが必要です。
特定の相手との間で、コミュニケーションがうまくいかない場合、
「私の言い方が悪いのかなぁ」と考えがちですが、そもそも”お互いを尊重する関係”でないのかもしれません。
(つまり、一方が相手を思い通りにしようとしていたり、相手は”自分より下の人間”と思っているなど。DVやハラスメントもこうした”不健全な関係性”です)

このように様々な角度から、自分の体験を振り返り、気づきにつなげていただけるようなプログラムです。

私たちが講義をしている間、参加者の方は、メモをとられたり、頷かれたり、トイレに行かれたり、お茶を飲まれたり🥃とご自身のペースで受講されていました。
安心して2時間の講義を受けていただくために、休憩は自由にとっていただいています。

毎回、参加者の方はそれぞれの気づきや発見、体験を大事に持って帰ってくださっています。

また、講座を開催するにあたり、ファシリテーターと参加者はマスクを着用、席の間隔をあける、
ファシリテーターと参加者の間にはビニールカーテンを設置するなど感染予防にも力を入れています。

このブログを読み、「気づきと回復の講座@尼崎市」に興味をもたれた方は、
尼崎市女性センタートレピエのホームページ(リンクはこちら)からご確認、お申し込みください。
次回は9/8(火)10:00~12:00(要申し込み:受講無料、託児あり)
テーマは”パートナーシップ”です。お互いが自由で尊重された関係性について、学びを深めましょう!

対面のカウンセリング新規受付を再開しています。

フェミカン神戸の事務所でも新型コロナウイルス感染対策をしています。
新しい様式に慣れないなかで、模索しながらですが、
来所してのカウンセリングをなるべくご希望に沿えるような形で実施できるよう努めています。
どうぞご利用ください。
カウンセリングのお申込みはこちら〈カウンセリングを受けたい方へ〉

〈室内〉
 カウンセリングの都度アルコール消毒をしています。
 対面となる位置にビニールカーテンなどの設置をしています。
2022年よりビニールカーテンを撤去しアクリル板の衝立に変更しました。
〈スタッフ〉
 手指の消毒
 マスクを着用
〈来所される皆さま〉
 アルコール消毒を用意していますので、ご利用ください。
 マスクを着用ください。

現金/領収書の受け渡しがご心配な方は、事前にお振込みいただくこともできます。
その旨、お申込み時にお伝えください。
その他、ご不明な点がありましたらご連絡ください。

 

あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。
年末年始に更新ができず、新年のご挨拶も遅くなってしまい申し訳ありません。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2020年は、日本フェミニストカウンセリング学会の全国大会を神戸で開催します。
阪神淡路大震災から25年になる今年、トラウマについてのシンポジウムを企画しています。
日程は5/23、5/24です。
実行委員会で準備を進めています。詳細が決まりましたらご案内しますので、お楽しみに!
当日などのお手伝いをしてくださる方も募集していますので、ご興味があればご連絡をください。

直近では、
当法人が事務局をしているHYVIS(ハイビス:ひょうごDV被害者支援連絡会)の講座が2つ予定されています。
https://hyvis1.jimdofree.com/参加者募集中です/

◇対人援助職、支援者向け「心とからだの休日」~音楽療法&ボディワーク~
2020/2/29(土)10:00~15:00
10:00~音楽療法 13:00~ボディーワーク
@神戸市婦人会館
お申し込みは hyviskouzaあっとyahoo.co.jp (「あっと」→「@」)
メール本文に 講座名とお名前、ご所属、連絡先をご記入ください

◇『 DVと子ども虐待―「野田事件」から考えるー』
兵庫県DV防止出前講座事業、HYVIS・西宮市共催事業
2020/2/8(土)13:30~15:30(13:00~受付)
講 師:  稲垣 由子さん
甲南女子大学名誉教授、明石子どもセンター勤務(発達行動小児科医)
@ 西宮市男女共同参画センター ウェーブ (プレラにしのみや4F)411学習室
お申し込みはTEL:0798-64-9495 FAX:0798-64-9496 eメール:vo_jyosei@nishi.or.jp

皆様にとって良き一年でありますように!!

 

フラワーデモ@神戸(6/11)に参加しました

5/11の東京・大阪・福岡に引き続き、
6/11は全国各地9か所でフラワーデモが行われました。
神戸でも三宮の東遊園地で開催されました。

相次ぐ性犯罪の無罪判決や不起訴に対する怒り、悲しみを胸に、100名以上の女性、男性が集まりました。性暴力被害の当事者や、
この理不尽な社会への抗議を自分の言葉で訴えたいという人たちが、
ひとり、またひとりとマイクを手にしました。

100年以上前に制定された性犯罪に関する刑法が、2017年に改正されましたが、
性犯罪だと法的に認められるには、「暴行や脅迫」があった、もしくは被害者が「抗拒不能であった」ことを、
「被害者側が」立証しなければならないという点は、改正されませんでした。
このたび相次いだ無罪判決のなかには、
女性の意思に反する性交であったと認めながらも、
「抵抗しようと思えばできた」などという理由で、加害者が無罪となったものもありました。

なぜ、加害者に明確な拒絶が伝わらなければ、性犯罪であると認められないのでしょうか。
合意のない性行為は性犯罪であると、日本の司法が変わるように、行動を続けていきたいと思います。

フラワーデモは性犯罪に関する司法改正が行われるまで、毎月11日に各地で行われる予定です💐

2019年度日本フェミニストカウンセリング学会全国大会 in Tokyo

2019年度日本フェミニストカウンセリング学会全国大会が525日・26日に開催されました。

シンポジウムは「フェミニストカウンセリングを次世代にどう繋げるか ~多様性,少数性を尊重しつつ~」

フェミニストカウンセリングは女性への支援にとても有用な視点ですが、それを次世代にうまくバトンタッチすることは、日本のフェミニズム界に共通する課題でもあります。そんな課題を持つ私たちにとって、とても示唆に富んだお話しでした。

まずは、コミュニティを作るには、自分たちの活動をわかりやすく伝えることが大切です。
特に、相手にわかるように伝える!
「目的は伝わること。目的を見失わないようにしないといけません」
あたりまえのようなことですが、大切なことだと実感しました。 

また、サイレントマジョリティー(物言わぬ多数派)にどう訴えていくか考えることも、大切だとのことでした。

その方法として、

シンポジストの杉山文野さんはgreen birdでゴミ拾いの活動にも関わっているのですが、活動のコンセプトは「来たいときに来て、帰りたいときに帰る」だそうです。
終わった後の飲み会だけの参加もOK
そんなふうにできるだけゆるく呼びかけていく、というのもいいのではと感じました。

シンポジストの是恒香琳さんの目標は「お花がいっぱいの野原を作ること」です。
「ここはシロツメクサ、こっちはオオイヌノフグリ。さまざまな花が好きなように咲く、遠くから見るときれいな野原」を作ることだそうです。

自分らしく生きたい、誰の指図も受けたくない、私の意思を尊重してほしいと考えるさまざまな若い女性たちは、フェミカンに関心があっても自分から繋がることはごく少数。既に繋がっているように見える若者たちも、お互いの共有は難しいそうです。

ゆるく繋がっていたら、いつのまにかお花いっぱいの野原ができているのが一つの理想。
きれいなお花を咲かせるために、今のうちにフェミカンが地面を耕しておければいいなと思いました。
そして、若い人たちが良いと思っているものを、否定している自分がいないか、反省させられました。

 シンポジウムテーマは「次世代にどう繋げるか」でしたが、「フェミカンが若い人たちにどう繋がっていくかが問われている」と、コーディネーターの小柳さんがおっしゃっていました。
フェミカンの今後の目標が見えてきたシンポジウムでした。

来年の会場はなんと!!地元「神戸」です。
2020年523日・24日 神戸市内会場を予定しています。
また改めてご案内いたしますので、是非お越しくださいね。

 

フラワーデモ(5/11)に参加しました

フラワーデモは、性暴力と相次ぐ無罪判決に抗議するデモです
2019年4月11日に東京で、5月11日には、東京・大阪・福岡で行われました。
5月11日に、大阪のフラワーデモに参加した報告です。

当日、開催場所には15分前になっても数えられるほどの人しか見当たらず少し寂しく思っていたところ、
5分前になると花を持った人達が、駅からどんどん歩いてきて
あっという間に大集会となりました。その様子は本当に壮観でした。

デモでは北原みのりさん(作家)、小川たまかさん(ライター)、雪田樹里さん(弁護士)、藤木美奈子さん(作家・カウンセラー)などがマイクを握って抗議されました。

その後に続いて、当日集まった若い女性や、子どもが性暴力被害に遭った母親、男性、人前で話すつもりのなかった人までもが手をあげて声をあげて、
日本の間違った法律を変えていく決意や被害体験を語りました。
それぞれの話しに涙し、拍手し、強くて温かい共感の渦が湧き上がりました。

何よりたくさんの若い女性達が、
「将来子どもが産まれたあとに、安心して生きられる社会を作りたい」
と強く思っている事に、日本はきっと変わるだろうと勇気をいただきました。

憤りと抗議の気持ちでいてもたってもいられない人達が、怒りを原動力に集まった
というのが信じられないくらいに温かい空気です。
多くの方が、たった1人でネットの情報だけで集まった様なのですが、
被害者に見立てて握った花に心を寄せて、
最後には見ず知らずの人が声をかけあいお花をプレゼントしたりという、
奇跡のような時間でした

兵庫県でもフラワーデモがあれば良いなと思います

朝日新聞記事はこちら⇒https://www.asahi.com/amp/articles/ASM5C4K6LM5CPTFC006.html

毎日新聞記事はこちら⇒https://mainichi.jp/articles/20190511/k00/00m/040/137000c

神戸ソーシャルブリッジフォーラムに参加しました(2019/2/9)

2016年11月、フェミカン神戸は「女性への暴力防止及び被害者の支援活動」事業により、KOBEソーシャルビジネスマークを認証されました。
その後2017年度は神戸市ソーシャルビジネス推進助成を受けて、
「女性への暴力被害支援スキルアップ講座」(全4回連続)や他都市との情報交換会、SV研修など多面的に事業を推し進めてきました。
またスタッフの就労環境整備等のために専門家(例えば社会保険労務士、臨床心理士)の派遣制度を利用して、スタッフが質を維持しながら安定して就労していくための基盤を強化しました。

2018年度はステップアップ事業として認証され、
法人が今後も継続していくための取り組みがこの度モデル事業として認証されました。
この度、2019年2月9日に開催された神戸ソーシャルブリッジフォーラムの中で、神戸市長より認証書を手渡されました。

神戸ソーシャルブリッジのキャッチフレーズは「みんなの一歩が未来を変える!!」

「NPOや地域団体等」と「社会貢献活動を希望する人材」をつなぎ、地域社会の課題解決に協働して取り組むプロジェクトです。

少しだけご紹介すると、「NPO法人ママの働き方応援隊」という団体は、結婚や子育てを機に仕事を諦めない、「子育て」と「働く」のちょうどいい働き方のモデル作りを目指している団体です。子連れで訪問して授業を行う「赤ちゃん先生」プログラムの効果・成果を行政や企業に端的に説明できる営業資料作成と、「子連れで働ける健康カフェ」の運営マニュアルの作成にサポートを依頼され、その成果を発表されました。

いろいろな視点で活動を展開している団体があり、その活動を後押ししようと思う人とをマッチングして、
さらなる活動が広がっていく、確かに未来を感じるフォーラムでした。

カウンセリングルーム

年末年始の業務(12/29~1/4)

早いもので、今年も残り1週間ですね。

年末年始のお知らせです。
12/29(土)~1/4(金)はお休みいたします。
電話、メールのご対応も基本的には1/5以降の返信等にさせていただきます。

今年もたくさんの方とお会いし、活動ができましたこと、ありがとうございました。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。