ジェンダーギャップ指数から思うこと

先月、世界経済フォーラム(WEF)の発表したジェンダーギャップ指数。
日本は101位(世界145か国中)。

ジェンダーギャップ指数は次の①~④の4項目で
それぞれ性差の少なさを数値化し、総合したものです。
①政治参加 ②職場進出 ③教育 ④健康度合
簡単に言うと
①は、国会議員数、閣僚の数など。男性の方がまだまだ多いです。
②は、労働力、賃金、専門職や管理職の数。これも男性の方が多い(高い)です。
③は、識字率や就学率。日本では男性の方が若干大学進学率が高く、他の国が完全に近く格差を解消している中では、この若干の差が大きく影響しているようです。
ちなみに、日本の大学進学率は約50%、先進諸国に比べると高いとは言えません。(トップのオーストラリアは進学率が96%!)出典:OECD「Education at a Glance 2012」
④は、出生数、平均寿命です。日本は長寿大国ですが、男女差が約6歳。こちらは女性の方が長いです。

おもてに出てくる数字だけを見て、良い/悪い、との安易な議論はできませんが、
現状として、私たち個人の生活レベルで容易に感じるギャップも多くあります。

そうしたギャップが、力関係(社会的弱者)を生むこともあり、
生きづらさやしんどさを感じる人が増える一因でもあります。
フェミニズムで言う『パーソナル・イズ・ポリティカル』(※)

原因が明確な場合も、
わかりにくい形で生きづらさやしんどさにつながる場合も、あります。
そのような時に、私たちフェミカン神戸が
フェミカンの基本理念である『パーソナル・イズ・ポリティカル』も持って、
皆さんと一緒に考えることができる場であればいいな、と思っています。
そして、個人の生きづらさの解消が男女格差の解消へと還元される、
そんな活動ができる場でありたいと思います。

※『パーソナル・イズ・ポリティカル』:個人的、私事に見えることに社会全体の力関係や社会の制度が集約されて表れていること