二次被害を防ぐために(性暴力被害者支援センター・ひょうご出前講座)

フェミカン神戸が協力団体でもある、性暴力被害者支援センター・ひょうご(以下支援センター)から、
今年もスタッフの方が出前講座に来てくださいました(^^)
今年は「二次被害を与えないために」と題し、
支援センターの活動を通じて見えることを、さらにより良い支援につなげるためにされている取り組みやその現状を伺いました。

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「二次被害」とは、相談したり、訴えたりした相手や機関に責められたり、傷つけられたりすることです。
もちろん、支援者が故意に加害的な言動をすることはあってはいけません。
たとえば性暴力被害者支援においてはいわゆる強姦神話、「露出の多い服を着ているからレイプされても仕方ない」「あなたにも隙があった」「いつまでも引きずらないで」…などが社会に蔓延していることが被害当事者の社会生活において二次被害をもたらす危険もあります。
こうした頭で理解でき、啓発などを通して防げる二次被害があり、それらを理解して支援にあたることはとても大事なことφ(..)
しかし、これら一般的な二次被害といわれる事柄を理解したうえでも、
支援者が良かれと思ってしたことであったり、支援者自身も気づいていない言動で
被害当事者の方を再度傷つけてしまい、
無力化を招いたり支援が途切れる結果となることもあります。
そういう意味で、二次被害の防止は「支援」(性暴力被害に限らず)をするにあたり
もっとも大切な部分だと思います。

では「二次被害を与えないために」どうすればいいのか、、、
支援センターでの具体的な取り組みを伺いながら、
被害当事者、その方自身を理解しようと努力し続けること。
支援者が自分自身を理解しようと努力し続けること。
頭レベルで、五感レベルでのこうした理解を大切に支援されている姿に感銘を受けました。

支援センターのリーフレットにも書かれていますが「回復できる環境」ってシンプルだけど難しい。
二次被害について心に留めおきながら、
フェミカン神戸や支援センターが
被害にあわれた方の「回復できる環境」の一部であれたらいいな、
そしてそんな環境が当たり前の社会になればいいな、と思います。

〇2014.12の支援センター出前講座の記事はこちら