保育スタッフ対象の「人権擁護・虐待防止」研修

10月下旬に保育ルームからの依頼で、スタッフ対象の「人権擁護、虐待防止」研修の講師に行きました。
こども虐待の背景にはさまざまな形でDVが密接に絡み合っています。
虐待もDVも力が強いものから弱いものに対して起きている構造は同じです。
また家庭の中、家族の間で起きていることも同じです。

まずはDVによって母親である女性がどのような影響を受けるのか、
そしてそれをこどもが感じとりどう影響されるのかについてお話ししました。
こうした環境で生活しているこどもに表れる症状や行動は、
そのストレスやトラウマによって引き起こされます。

保育現場でこどもを見ていると、
つい”目の前のこどもの問題行動”としてとらえられがちですが、
”その背景にはこどもが言葉では表現できない大きな葛藤や負担があるかもしれない”
という視点をもって接していただければと強く思います。

いくら小さなこどもでも驚くほど多くのことを感じとり、こどもなりに考えています。
そしてこどものその後の人生にも大きく関わる重要なことです。

こうした視点がこどもに関わる支援者に広がっていくために役に立てれば嬉しいです。