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講師との打ち合わせ(女性の発達障害とDV被害)

2018/10/25(木) 18:30~20:30
神戸市立婦人会館 つばき
で開催する公開講座のお申込みが始まっています。

先日、講師の松本澄子さんと講座の打ち合わせを行いました。
松本さんは数十年来ジェンダーに関わる活動をされており、
さらに障害者福祉、発達障害についても多方面から関わっておられます。
活動を通じて感じられたこと、学ばれたこと、、惜しみなくお話ししてくださる熱心な方で
現場におられたからこそわかること、生きた対応スキル…
次々と目からうろこ👀
2時間に及ぶ濃い~打ち合わせになりました。

そして、なんだか親しみやすいユニークなお人柄😉
講座がとても楽しみです。

この講師だからこそ、聞けるお話し。その時だからこそ、腑に落ちるお話し。
そういった講座ならではの濃い~2時間になりそうです。

DV被害者支援に関わる皆様、ご興味のある皆様
どうぞご参加ください!
お申込み、詳細のご確認はこちらから

相談員研修の講師

年に何度か相談員を養成する研修の講師としてご依頼を受けています。
フェミカン神戸でも隔年で電話相談員養成講座を実施しており、
これまでの内容は、前半に理論編、後半は事例検討やロールプレイを中心とした実践編です。
こうした取り組みをしていることも反映されています。

この度は、DVなどの事情でひとり親(主に女性)になった方からの相談を受けるための相談員研修に行ってきました。
研修の時間が限られていたため、
前半は相談員に必要な基本的なスキル
‐中でも「質問」「要約」を意識したロールプレイに取り組んでもらいました。
相手の心情を推し量りながらも、今困っていることや気持ちや意志、支援に必要な情報を聴き取るトレーニングとも言えます。
時には踏み込んで聴き取る必要がある場合や
相手の気持ちに寄り添うだけでも十分な場合など、
ケースバイケースの対応が求められます。
参加された皆さんはスキルアップ研修ということもあり、積極的に取り組んでいらっしゃいました☺

そのうえで後半は
「社会に根強くあるジェンダー規範の影響で、
女性だからこそ、母親だからこそ抱えやすい悩みや問題」
を読み取る視点をもっていただけるように働きかけました。

今後も、相談を受ける方のスキルアップ、ジェンダーの視点に立つ取組の広がり、等
間接的な支援の場でもお役にたてるよう、私たちも研鑽を続けたいと思います💫

講座のご報告 「#MeToo」とその後の社会

2018/7/27
青森にあるレイプクライシス・ネットワーク代表の岡田実穂さんがお話しくださいました。
日本は安心して「#MeToo」と言える社会か?との問題提起に始まり
私たちが出来ることは何かを共に考える2時間でした。

私たちは「人権」の一つとして
「性の健康や自らのセクシュアリティに関する事柄を管理し、それらについて自由かつ責任ある決定をする権利」
を有します。(北京会議「行動綱領」1995年 より)
では現実の場面で、そうした権利を理解し、行使することができているでしょうか。
あなたがどのようなセクシュアリティを持っていても、どのような仕事をしていても、何歳でも、、、です。
嫌悪や差別、スティグマ、偏見、や文化的、社会的な刷り込み、現行制度(法律など)
幾重にも重なる社会的な暴力や無理解によって、権利を行使しにくい現状があることは、
自分の経験を振り返っても、また、日々の支援の中でも認めざるを得ません。

それらを見て見ぬふりでいることは、加害を放置しているのと同じ。
勇気がいるけど、傍観者にならないこと
性被害(被害の可能性のある)現場に居合わせた時
たとえば
🌻・一人の人が一方的に怒鳴られている場面
🌻・「防犯意識が低いと被害に遭っても仕方ない」等と加害者の言い訳に、社会が加担している場面(レイプ神話)
🌻・刑法改正(強制性交等罪)は性犯罪に対して十分妥当な改正か?

自分にできることはいろんな場面にありそうです。
勇気をもって選択し行動することが
#MeTooと安心して言える社会へ繋がりますように❗

今回は特に、LGBTの性被害について、
その数の多さ、にもかかわらず、支援や理解の及ばなさ
を具体的にお話しいただく機会でもありました🌈

参加者の方のアンケートでも、多くの学びや気づきがあったとのお声が多数ありました。
岡田さんの「面倒くさいことは沢山あるけど、諦めないで、自分にできることを考えてください」とのメッセージや、
「社会を変えていこう!」という力を皆さんと共有できました。

次回の公開講座は10/25(18:30~20:30)に予定しています。
「女性の発達障害 と DV被害」がテーマです。
お楽しみに🌟

性暴力被害者支援に関する講座 のご案内

性暴力被害者支援ってどんなイメージをお持ちでしょうか?

性暴力は、こころとからだを傷つけるだけでなく、
その後の生活にも影響を与えます。

★社会の一員として、すぐにでもできる支援が、たくさんあります。
被害に関する正しい理解を学ぶこと、偏見を外してみること…

フェミカン神戸の公開講座
「#MeToo」とその後の社会(7/27 夜) にそのヒントを見つけに来ませんか?

★それから、専門的に被害に遭われた方と直接かかわる支援もあります。

フェミカン神戸が協力団体をさせていただいている
NPO法人性暴力被害者支援センター・ひょうご のアドボケーター養成講座(9/7~連続講座)
も参加者を募集中です。

被害を受けた方へは二次被害のない総合的な支援が必要です。
医療や心理、法的な知識や支援に必要なスキルと姿勢を学ぶ機会にされてはいかがでしょうか。

2018年度総会&設立20周年記念パーティー

各地で続く地震で気持ちも落ち着きませんが、
皆様ご無事でいらっしゃいますでしょうか?

すこし明るい話題のご報告を書きたいと思います。

🎊フェミカン神戸は今年設立20周年です🎊

6月10日に2018年度通常総会と設立20周年の行事を催しました。

湊川神社で今後も平穏無事に業務が遂行できますように…とご祈祷🙌🙌
総会で会員の皆さまに報告と計画をご承認いただき、
記念パーティー
と、充実し、心に残る1日でした。

これまで20年間の活動をまとめた記念冊子を発行し、
記念パーティーは、スタッフみんなで企画や飾り付けなどをしました🎈🎈
そしてなにより、たくさんの方にお越しいただき、あたたかい空間で
これまでとこれからを共に❤感じることができました。

🎼グランドハープ奏者の佐々木美香さんには福井よりお越しいただき、
心のこもった美しい音色と、お話に深く癒されました🎼

関わってくださった皆様のお心遣いが、ありがたく身に沁みます。
今後も、フェミニストカウンセリング神戸をよろしくお願いいたします。

フェミニストカウンセリング学会全国大会in福岡

今年の日本フェミニストカウンセリング学会全国大会は福岡で開催されました。

シンポジウムのテーマは、「ジェンダーと暴力」
フェミカンにとって直球のテーマでした。

ジェンダー規範のもと、過去から現在まで続く女性への暴力、搾取について
様々な角度から忌憚のないお話を聞くことができました。
シンポジストの3名、北原さん、富永さん、椹木さんの言葉をお借りしながら少しご紹介します。

性産業への従事を「自己決定・自己責任」として選択すること、と、その中で起きる暴力。
性別役割分業という暴力。
こうした「構造的な暴力」に対し、フェミニズムはどのように関わってきたのか、
そしてこれから、次世代にどのように関わり、つなげればいいのでしょうか?
今日、特に若い世代に対するフェミニズムの支援自体、
「違法」か「合法」か、
「正当」か「不当」か
の二項対立ではどうにもならないところに来ているのが現状かもしれません。

しかし、
職業、パートナー、家族の形…どのような選択肢を選んだとしても、
その場で暴力を受けてもいいということはありません。
また、そこに権力構造や暴力があるということは、加害者がいるということです。
加害者がその罪を問われないまま、
「あなたが選んだのでしょう」などと被害者の自己決定(?)や責任(?)が問われてしまうことも問題です。

また、日々メディアでも性暴力やセクハラ等が明るみになっていますが、
告発された加害者が
「(自分は加害行為をしたという認識がないが)相手が被害に遭ったというのだから、
〇〇(辞任、謝罪、、、)します」
という場面をとても頻繁に見聞きします。
しかし、この言葉に加害者の意志はあるのでしょうか?
被害者の側に立つフェミニズムの言葉が、うまく(悪い意味で)利用されています。

このように、以前とは姿かたちを変え、構造的暴力は温存されていますが、
そのなかでフェミニズムはジェンダーや性暴力、そして権力に対してセンシティブであり続け、
その視点から社会のチェック機構としての役割も考えられます。

女性も、男性も、
ジェンダーという構造的な暴力のない社会でこそ、安心して自己決定権を行使することができます。

そのような社会に近づくよう、先達・同輩の想いとともにこれからも活動ができればいいな
と感じたシンポジウムでした。

#MeToo 神戸

「財務大臣の発言に、全国から抗議します!
財務省前で抗議行動を行います。
首都圏近郊の方は、ぜひ、財務省前へ。
全国で同じ思いを持つ皆さん、
同じ時刻(19時)に、日本中の街角で、
一斉にカウントダウンして、プラカードを掲げませんか? 」

この呼びかけに応えて、先日5月7日、三宮マルイ前にて有志が立ちました。

私たちが何をしても、何を言っても、価値観は変わらないかもしれない😢
本当は、すべての人がこころの底から「性暴力を、セカンドハラスメントを許さない」と強く思う世の中になって欲しい。だけど、人のこころは変わりにくいところがある。

だからこそ、だれもが安心して暮らせるために「性暴力を、セカンドハラスメントを許さない」という法律を作る必要があります❗❗

性暴力禁止法をつくろうネットワークは、そのために、
10年前から日本でも「#ME TOO」の思いで活動しています。
フェミカン神戸もその活動を応援しています!

【申込5/7まで】電話相談員養成講座

あっという間に5月ですね。
緑が濃くなり始め、次々と入れ替わりに花が咲いて、
私たちにも活動的なエネルギーが湧いてくるかもしれません🌼🌼

さて、5/13から開講予定の電話相談員養成講座
今回は、内容にもかなり改良を重ねましたので、少しご紹介します!

👆その1
ジェンダーの視点を持ち、現実に根差した支援を展開するために、
より専門的な内容を学べる機会として、各分野の専門家の方から学べる機会を増やしました!
〇発達障害/松本澄子さん(日本女性学研究会会員、障がい者相談支援センター相談員)
〇性暴力/福岡ともみさん(性暴力被害者支援センター・ひょうご)
〇トラウマと精神障害/井出浩さん(関西学院大学人間福祉学部教授、精神科医)
〇法的知識/梁英子さん(双葉法律事務所 弁護士)

そしてもちろん、フェミカン神戸のスタッフも支援の現場から学びをご提供します!

👆その2
講義だけでなく、ワークの時間を増やし、体験的に実感を伴う学びを得ていただけるよう工夫しています!

など・・・

フェミカンでの女性支援には傾聴などのカウンセリングスキルに加え
相談者の今の生きづらさを社会的な文脈で理解し、
社会の中でよりよく生きるための知識や社会資源をお伝えすることも大切にしています。

そんな支援にご興味のある方、一緒に活動してみたいと思われる方、、
ご参加をお待ちしています❤️

お申し込み、詳細はこちらより

【参加者募集中】電話相談員養成講座(5/13~)

 

フェミカン神戸では、毎週月曜の13時~16時に助成のための電話相談を開設しています。
週に3時間、と少ない相談時間ですが、たくさんの方にご利用いただいています。
直接ご感想をいただく機会はないのですが、ご利用者数を見ると
まだまだ必要としてくださっているのだな、と感じています。

さて今回は、電話相談員として私たちとともに活動していただける相談員を養成するための講座を開催します!
公開講座とは違い、フェミニストカウンセリングの視点とはどのようなもので、
女性問題をどう捉え、実際にどう相談対応していくのかをじっくりと学んでいただけます。

これまで大体隔年で開催していますので、ジェンダーの問題やそのカウンセリングに興味のある方、
ご都合のつく方は是非お申し込みください!

↓お申込みの詳細はこちら↓
養成講座受講者募集記事

女性支援地域連携フォーラム 女性自立支援法(仮称)制定に向けて

1か月前のことですが、、、
1月20日(土) 標記フォーラムに参加しましたので、内容と感想をご報告します。
神戸市男女共同参画センターあすてっぷKOBEのセミナー室は200名を超す参加者で溢れていました。
フォーラムが始まるまでスクリーンにはダンス映像が流れ、国会、県会、市会議員や弁護士等々、高名な方の顔も多数見受けられます。

このフォーラムは今の時代に見合った、女性を支援につなげるための新法-女性自立支援法(仮称)-
の制定に向けて開催されたものです。

全国婦人保護施設等連絡協議会(全婦連、横田千代子会長)は、
婦人保護施設の根拠法である売春防止法は公布からすでに62年も経つため
昨年7月福島県でのシンポジウムを皮切りにキャラバンを組み、
新法の必要性を説くために、今回、兵庫県で2回目の開催となりました。

売春防止法第4章「保護更生」に位置付けられた婦人保護事業には「収容」「指導」といった文言が残ります。また婦人保護施設は社会の風紀を乱す「転落女性」を処分する施設と見られてきました。
新法では売春した女性を「要保護女子」という保護の客体、ではなく、
権利の主体とすることを柱とし、自立に向けて切れ目なく支援できる体制を目指します。

行政の責務も明確でないことから周知は進まず、
婦人保護施設の入所者は定員を大きく下回り、施設の廃止も相次いでいます。
かといって、支援を要する女性がいない訳ではありません。
むしろ、生きにくさは見えにくい形で広がっています。

「もっと早く支援につなげたい」

全婦連が新法を求める背景にあるのは
「婦人保護事業の実態と、支援を必要とする女性たちとの距離を縮めなければ」という思いです。

性的虐待、性暴力、DV被害など「女性への暴力」が後を絶たないことは相談現場で日々痛感させられます。
しかし女性の活躍を推進しても、女性の自立を後押しするための法律はありません。
どこにも居場所がない、頼る人がいない女性の多くは性産業しか行き先がなくなり、
さらに被害を重ねることにもなりえます。
そこから抜け出すことは困難であり、潜在化した女性たちの実態は社会から見えなくなってしまいます。

女性が人生を自らの手に取り戻すために、多面的に自立をうながしていくために、
女性自立支援法が求められています。